こうゆづ☆の【とおまわり】

令和元年12月に、ブログタイトルを変更しました。心の動くままに、とっちらかったテーマで書いています。

妖怪noことほぎ★今日と明日の30文字なるもの【the 36-37th】

ご訪問ありがとうございます。Kohyuzuです。今日は嬉しい報告が2つ。ひとつは、〈パンダコパンダ★シャンシャン2歳〉の誕生日。そして、スタッフから届いた美しく整った【優良ウンコ】の画像!なんて粋なプレゼントなんだ。そうだよね、ウンコは、動物の体調をみるのに、すごく大切な宝石だよね。うん。芳しさまで届いてきそうな色艶。イイ!ありがとう。動物好き、ウンコ好きには、最高の贈り物です。

Kohyuzuの〈ウンコへの情熱〉を知りたい方は、過去記事👇へ 

hrmk9-wonder.hatenablog.com

そして、2つめは、〈改正動物愛護法〉の閣議決定。犬と猫に【マイクロチップ】を義務化するという。法制化しないと、犬猫を最後まで看取ることのできない人たちの身勝手な振舞いを抑制できないなんて、ホントに情けない。不可抗力による事情は、また別の話になりますが、法案の成立は、これまで尽力してきた方々の努力の結果であるといえるでしょう。こうしてメディアに取り上げられることで、人様の都合で放置され、見捨てられる犬猫たちが、少なくなっていくことを望みます。

それにしても、動物の仕草というのは、本当に観ていて飽きないです。百獣の王と言われるライオンでさえ、サイズは大きくても、動作は完全に猫ニャン。和歌山アドベンチャーワールドのスタッフが配信している【彩浜(さいひん)】の動画は、いつまでもみていられます。パンダが、こんなに愛くるしい動物だったなんて!今更ながらに気づいてしまって、もう、目が離せない。全体のフォルムが絶妙なバランスで一体化している。そして、身体のしなやかさ。あれだけ柔軟だったら、きっと怪我も少ないんだろうな。憧れます。

現在の私のお気に入りは、【ミツオビアルマジロ】。関東圏の方は、ぜひ、上野動物園で確認してみてください。やはり、フォルムが癒しでしかない。

それでは、気持ちが十分に満たされたところで、今日も妖怪がおくる【今日と明日の30文字なるもの】へ、いってみよー!

 

【0612】今日の妖怪365

桂男(かつらおとこ):送る月日に関守なし
《はじめの一歩》ボンヤリする時間、その1分1秒を心身を緩めるストレッチに、使用してみましょう。

 

【0613】明日の妖怪365

札返し:因果因縁
《はじめの一歩》行いは全て自分に返ってきます。信頼も裏切りも同時に存在することを覚えておきましょう

f:id:hirameki_99:20190611114526p:plain 

今日の妖怪は【桂男】でした。桂男といえば、ビジュアル系男子。イメージするのは美しい男の人です。私は、高校時代に古文の授業で習った、在原業平伊勢物語』に、出てくる桂男で、この妖怪の存在を知りました。〈かつらおとこ〉って、響きがいまいちなんだよねーと、思うのは私だけ…?どうしても〈かつら〉から想像するのは【鬘】であって、【桂】の木ではない。〈美男だけど、実は、鬘だったりしないよね?〉と思ってしまいます。鬘と桂は、アクセントも一緒。残念なことに発声の音からは、区別ができません。

桂男の話の起源は、インドだという説があります。日本には、中国経由で伝わってきたようです。中国の古書『酉陽雑俎(ゆうようざっそ)』によると、呉剛という男が仙法を学んだ罪で、月にある宮殿にそびえる500丈(約1,500m)の桂の木を伐採し続けるという罰を受けたそうです。えっ、ナルト?と、思ってしまった。ここでいう桂は、木犀のことを指していて、中国では、桂花・丹桂などと表記します。桂の文字自体が〈香りの高い木〉という意味を含んでいて、香出(カヅ)から転じているそうです。実際には、大木でも30mほどの高さだったようですから、かなり、盛りにもった伝説ですね。

桂の木は、とても原始的な樹木のひとつで、なんと、【白亜紀・古第三紀】から存在していたそう。現在では、中国と日本のアジア圏にのみ残っているようです。桂は、悠久の歴史のなかで生き残ってきた樹木だったのです。驚きです。確かに、香り立つ木には、害虫がつきにくそうです。時代の移り変わりの中で、見事に適応して進化を遂げてきたのですね。

桂男は、絵本百物語(桃山人夜話)の中に登場していますが、私には、〈シダレカツラ〉をモチーフにしているように見えます。とても、美男子とは言い難い図です。今と昔では、我々日本人の美的感覚も違ってきているので、当時は、フニャクニャッとした感じがモテていたのかも…???

日本の伝承では、桂男もまた、独特の進化を遂げたようです。絵本百物語の中で【『見るたびに 延びぬ年こそ うたてけり 人のいのちを 月はかかねど』訳)月をみるたびに命が延びたらいいのに。そうもいかないことは嫌なものだ。月は決して人の命を欠いたりしないけれど】と詠まれています。満月以外の夜に、月をずっと眺めていると、月が手招きしてくるそうで、招かれてしまった者は、寿命を奪われてしまうのだとか。なんとも、ざっくりとした伝説です。まるで〈Leave or Life?〉マンガONE PIECEに出てくる四皇ビッグ・マムの能力のようですね。

月は、古代には満ち欠けする様子が、非常に不吉で、正体不明。得体のしれないおどろおどろしいものであると、考えられていた時代がありました。万葉集古今和歌集の中にも、月をテーマにしているものが散見されます。月は、なにかしら恐ろしいことが起こりそうな予期不安を煽る一方で、潮の満ち引きと連動する神聖なもの、魔術の儀式のシンボルというような考え方も存在していました。

今でも、月光浴をしたり、月に願いを託したり…、はたまた、月の引力なのか、魔力なのか…人類の〈お月様〉に対する関心は、尽きることがないようです。そう、月に魅せられて、その場にたたずむとき、あなたは桂男に寿命を削り取られているかもしれません。【月を愛でる心】その感性は、もちろん素晴らしいものです。しかし、人間の一生は、長いようでいて、案外、短いもの。長居は無用なのです。

〈時間を効率よく使う術を習得し、今世を味わい尽くすくらいの意気込みで、様々なことに挑戦し続けましょう。人生は一度きりなのですから…〉桂男は、自らの美しい容貌を武器に、人々を誘惑しつつも、時間の真理を追求するきっかけを、私たちに与えてくれているのかもしれません。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

Kohyuzu(こうゆづ☆)