こうゆづ☆の【とおまわり】

令和元年12月に、ブログタイトルを変更しました。心の動くままに、とっちらかったテーマで書いています。

〈鬼滅の刃〉23巻完結!ワニ先生ありがとう。

本日、2020年12月4日はコミック最終巻、23巻の発売日。2016年からジャンプで掲載されてきた鬼滅の刃のコミックを書店で手にした瞬間、終わった…と実感した。長いようで短かった4年間。

ジャンプで最終回205話を読み終えたとき、心の底からホッとした。時は流れ、現代の日常。その空の下では、清々しい笑顔があふれている。受け継がれてきた想いは、今もなお繋がっている。これほど、この作品にふさわしいフィナーレがあるだろうか。

そして、コミック最終巻を読み終えた今も、その鮮度はどこまでも瑞々しく保たれている。

命をつなぐこと、想いをつなぐこと。ファミリーがテーマになっているこの作品。人の想いこそが永遠であり不滅。まさに感情に光をあてた、水の世界の物語。

主人公の竃門炭治郎と炭治郎を演じた花江夏樹さんは、最愛の家族を守るために自分を鼓舞するところがとてもよく似ている。そんな錯覚や妄想さえも許されるのではないかと思えてしまう。慈愛に満ちた作品。

 

まもなく訪れる風の時代は、Covid-19に象徴されるように、我々人類を試している。土の時代が終焉を迎える今、土を支えてきた水の物語もまた、我々に問うている。あなたはどう生きるのかと。どう生きていくのかと。

 

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生まれてくることができて幸福でした

どうか笑顔を忘れないでください

あなたが泣いていると悲しくてたまらなくなる

後ろめたいなんてそんなこと思わないで

私たちがいたということを憶えていてくれるだけでいい

共に戦い 共に笑った 兄弟のように 親子のように

胸を張ってください

あなたと出会えたことが何よりの幸運 そして幸福だった

あなたの存在が私を救い 孤独も全て蹴散らした

あなたを想うとき 燃えるような力が体の奥から湧いてくるのです

叶うことなら生きて傍にいたかった

みんなそう一番の願いは

でも選ばなければなりませんでした

生きるか死ぬか 勝つか負けるか

けれど選べるだけまだ幸せです

本当につらいことは雪崩のように一瞬で人を飲み込み何も選ばせてはくれない

ただ守りたかった

自分の命よりもあなたの命が重かった

幸せは長さではない

見て欲しい 私のこの幸せの深さを

自分のことが不幸だなんて思ったことは一度もない

諦めず逃げ出さず 信じ続け

いつだってその時自分にできる精一杯をやりました

たくさんの強い想いが大きな大きな刃となり 敵を討った

みんなの力です 

誰一人欠けても勝てなかった

生きていることは それだけで奇跡

あなたは尊い人です

大切な人です

精一杯 生きてください

最愛の仲間たちよ

(23巻より抜粋)

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次世代にも伝えたい、語り続けていきたい物語。あなたはこの作品からどのようなメッセージを受け取りましたか。いつか語りあえる日が来ることを信じて。

日本一慈しい鬼退治。これにて完結。

 

それにしても、あと何回劇場版を観に行けば、気がすむというのだろう。また、ついっーと足を運んでしまうんだろうな。チャリン。

 

 

そして、今日は中村哲さんの一周忌、心よりご冥福をお祈りいたします。中村医師の想いもまた、後世に受け継がれていく。意志の力、心を燃やして何かに取り組むことは、誰かの想いと重なっていく。こうして人の想いは継承されていくのですね。

 

Kohyuzu (こうゆづ☆)