こうゆづ☆の【とおまわり】

令和元年12月に、ブログタイトルを変更しました。心の動くままに、とっちらかったテーマで書いています。

LUPIN THE THIRD FIRST TV『001:ルパンは燃えているか…?!』燃えているさ!

ご訪問ありがとうございます。Kohyuzuです。かてぃん(Cateen)さんのピアノに刺激をうけ、ピンと閃いたのが、ルパン三世のテレビシリーズを第一話から見直して、ただあらすじ、感想を書くというだけの試み。

私は、【ルパン三世のテーマ曲】タッタラター♬ターララー♩を、こよなく愛しているのです。4◯年、生きてきて、出会った音楽の中で一番好きです。永遠に聞いていられます。

かてぃんさんの編曲で表現されたこのテーマ曲。実に想像の斜め上をいくアレンジで、私の胸をズバーンと貫いたのであります。即死でした。そこから蘇るまでに要した時間は、0.0000001秒。2台ピアノのチャイコフスキーに引き続いて、再び、感涙にむせぶことと相成りました。

ところで、〈刺激・閃き〉というのは、西洋・タロット式の4大元素で現すと、【火:WANDS】のエネルギーの得意分野にあたる。火の元素を発揮するには〈善は急げ〉の精神が鍵である。なぜなら〈のど元過ぎれば、熱さを忘れてしまう〉特徴を、あわせ持つからである。

火の精神を活かすためには、無理失理にでも【土:DISKS/PENTACLES】の得意分野、形に残すような試みをすること。アイデアばかりを垂れ流していると、あっという間に、雲散霧消するという性質をもつ。よって、圧倒的に火の勢いが強い私は、今、なし崩し的に、ブログを書いている。土は、火を守る【竈(かまど)】のような役目をするので、火にとっては母のようなもの。適度な土の要素は、とてもありがたい存在である。

もし、ここで【風:SWORDS】の得意分野である知性や理性が働いたなら、衝動的・なし崩し的に発信するということはないであろう。風には、ある程度の計画性や正確性という性質が伴う。けれど、甘んじて先送りするわけではない。風も火と同じくスピードとライブ感が重要。頭の回転も速いので、火と同時進行で、より戦略的な視点が加味され、発展的進化を遂げるのである。

さらに、ここで【水:CUPS】のエネルギーを発揮するとしたならば、それは圧倒的に情に訴えかけるということだろう。水は火のように好き勝手に盛りあがる姿勢に、眉をひそめる。人と人との感情の結びつき。どのように書けば、より人の共感を誘うことができるだろうか…と、繊細にして無形の感情を、より情感豊かに表現(有形)することに、配慮する。

こうして書いていると、つくづく〈火は、アホやな〉と思う。火が強い人ごめんなさい、自虐ですので、流してください。多すぎる火は、暴走して、地上のものを薙ぎ払う。そして、誰からも相手にされなくなる。火の元素が過剰な人の精神は、おそらく、火の元素が過剰な人にしか分からない葛藤があると思う。

人様に迷惑をかけようと思っているわけでもないのに、結果として、人目に分かりやすくとっ散らかって収拾がつかなくなるイメージが、【火】にはよく似合う。ディスっているようで、ディスっていますが、それでも、私は、アホな火の精神を愛しているのです。

【水や土】の精神は、わりと分かりやすくて、世間的にも受け入れられやすいエネルギーではないかと思う。〈共感性・思いやり・成果・お金〉は、幼少期から生存において重要視されるもの、ある意味、教育にも当てはまるのではなかろうか。【風】の精神も〈知性・理性・IT/コミュニケーション〉は、天才や学者を生みだす可能性に満ちていて、世の中に貢献する有能なイメージに溢れている。

行きすぎる火には、多分に、自らの葛藤や怒りを、自分だけの思想で独りよがりのものにして、抱え込んでしまわないことが大切なのである。どうにか形にして、誰か、他者の視点で見守ってもらう必要があるのだ。理想だけで、現実は変わらないし、生きてはいけないですもの。火を活かすためには、ど根性でコツコツと地道に進むという【土】の元素のパワー如何にかかっている。

 


ルパン・ザ・サードのテーマ(ルパン三世FIRST) 玉ちゃんファイトさんよりお借りしました!なんとも斬新なルパン三世のオープニング。ハードさに興奮する!

 

ここで、やっと、冒頭のルパン三世うんぬんに、話が戻るのだが、ルパン三世という主人公は、この4大元素(火・水・風・土)が実にバランスよく機能している稀有なキャラクターである。この点においては、非常に優秀であると言わざるを得ない。少なくとも、私はそのように感じている。

通常、アニメの主人公というのは、カリスマ性を際立たせるために、ワンピースのルフィー〈火+水〉にしても、ハンターハンターのゴン〈水+土〉にしても、名探偵コナン〈風+土〉にしても、特徴的な元素を強調して、わかりやすく描いているように思う。だから、元素のもつ特徴が、行き過ぎ・やり過ぎているようにみえる瞬間というものが、幾度も存在する。

ところが、ルパン三世はどうであろうか。欠点という欠点、弱点という弱点が見当たらないではないか!非常に優等生的な万能のキャラクターである。ゆるかったり、まじめだったり、スマートだったり、エロだったり、ルパンの人格の中には【人類の夢】が詰まっている。〈こんなキャラクター、なかなかいないぞ!〉と、目が離せない所以である。

 

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第一話『ルパンは燃えているか…?!』(1971年10月24日放映 / 脚本:山崎忠明)

〈登場人物〉ルパン・次元大介峰不二子・銭形警部・SCOPIONのボス(Mr.X)

  1. 犯罪組織スコーピオンが50億の財産をかけて建設した大レース場「飛騨スピードウエイ」。そのGPレースの大会に招かれたルパンは、スコーピオンの罠を承知で出場する。そこには、ルパン三世の生涯のライバルである銭形警部も「ルパン、こんな風に貴さまを追いかけて何年になるだろう…俺は必ず貴様をつかまえる…どんなことがあってもお前の車からは目を離さんぞ!」と、2枚目の渋い台詞と共に、登場する。
  2. 峰不二子は、スコーピオンの根城に侵入した冒頭シーンで、瞬殺でスコーピオンの手に落ちる。
  3. レース途中、スコーピオンの裏をかいて、次元大介ルパン三世は入れ替わり、ルパンはコースアウトする。むろん、銭形警部は、ルパンと次元が入れ替わったことには、気づかない。そうして、ルパンは、愛用の緑のバイクに乗って、スコーピオンのいる根城に向かい、トイレの修理と称して、水道の配管を次々と破壊。水浸しにしたうえで、ボスをはじめとする一味たちを感電させ、不二子を救い出す。
  4. その後、ルパンはレースに戻り、見事に優勝。優勝トロフィーには、爆薬が仕掛けられていたが、ルパンは当然のごとく見抜いていた。スコーピオンのボスは、感電してなお、執念でルパン三世を追わんと、必死にレース場に戻る。そうして、ルパンが乗っていたレーシングカーの爆発を見届けると、満足気な笑みを浮かべて、力尽きてしまう。
  5. しかし、そこはルパン三世!不死身なのであります。ルパンはレーシングカーの仕掛けも逆手にとり、スコーピオンの一味を撃破することに成功する。冒頭、ルパンの命を奪うことに、自信満々で現れた犯罪組織のボスの誇りと矜持は、何だったのか…と思うほど、結末は、一方的なルパンの勝利で終わる。
  6. ところで、不二子は、自分の逮捕状を反故にするために、銭形警部に手を貸し、ルパン三世を売る取引をしていた。一度は、ルパンの背中に銭形警部の手が届くところまで迫るが、銭形警部の詰めの甘さで逃げられてしまう…という、最終局面のオチは、安定の展開。

シリーズの初回から、ルパンは「裏切りは女のアクセサリーみたいなもんさ」と、魔性の不二子を無条件で受け入れている。この精神は、最新シリーズになっても、健在である。初回から、女性に対してぶれることのないルパンの姿勢は、ファンの心をつかむ、見どころシーンのひとつであると思う。

◆こうゆづ的*第一話の№1シーン

銭形警部が「盗んだのはスピードだけだったのか…」と言いながら、スーツを脱ぐシーン。素の表情に、銭形警部の単純な人間性と人の良さがよく現れていて、とてもイイ!記憶に残るシーンだ。百回近く繰り返しみた初回。見るたびに、新たな悦びが私を満たしてくれるのだから不思議だ。銭形警部は、一見火の男にみえるけど、実際、あの執念深さは、〈土+水〉のなせる技だと思います。現実的で職務に忠実、情に熱い男。

次回は、全シリーズ中、私の10本の指にはいるくらいに、心に染み入る作品です。週に1回のペース(恐らくは、月曜0:00の投稿)で、更新していく予定です。なんのメリットにもなりそうにないこの企画。それでも、ご興味ある方は、ぜひ、遊びに来てくださいませ。お待ちしています。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

Kohyuzu(こうゆづ☆)