こうゆづ☆の【とおまわり】

令和元年12月に、ブログタイトルを変更しました。心の動くままに、とっちらかったテーマで書いています。

〈バセンジー〉と八月十八日、四十九日とーーー虹の橋の先に在るもの

七月七日、初七日。七夕の節句とともに〈ボン〉は星になった。空を見上げると、そこにはいつも、ボンの【ひょうきんな顔】が浮かんでいる。

 

常に我が家の中心にいたボン。食べることが大好きで、かじることが大好きで、犬より人に愛想を振りまき、人心をつかむことを心得ている犬。ゴムパッチン遊び、タマコとの場所とりガウガウ合戦、陸橋の柵の隙間に顔を突っ込んで、行き交う車を飽きずに眺めていたね。

とにかく、しつこく粘り強い性質で、欲しいと思ったものは手に入れるまで、あの手この手をつかって、決してあきらめなかった。おかげで、私たちは、いつも根負け。粘着質な性質とお陽さまのような明るさと奇妙な愛嬌が同居して、猫のような犬と形容される〈バセンジー〉らしからぬ、まさに、〈The Dog〉的な従順な性質で楽しませてくれた君。

私たち家族は、君が大好きだよ。タマコは君が行ってしまった後、1週間くらいは絶望して、食べなかった。その後も、3週間くらいは、家に帰るたびにあなたを探していた。1ヶ月後には、諦めと失望を背負った背中が寂し気で、8月に入ってからは、君がタマコの身体を借りてこの世に降臨しているかのように、君の仕草を真似て佇んでいる。

 

魂は、どこにいても、君と共にあることを、タマコが精一杯、身体を張って教えてくれているよ。だから、本当は、さみしくて仕方ないのだけれど、タマコの側にいる君を笑顔で見守ることにしたんだ。

 

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ボンとともに、帰宅。

骨になったボンは、思いのほか、重い。

その重さが、ズシンと、ストレートに伝わってくる。ことさら、身にこたえる。

骨になったボンを迎えにいくとき、タマコには、『ボンを連れて帰ってくるね…』とだけ、告げた。

『わかった』そう応えて、ジッとこちらをみつめるタマコ。

タマコはヒトの言葉を非常によく理解する。

その繊細さは、明らかに、管理人こうゆづ☆を越えている。

 

〈ただ今、帰ったよ。〉

待ち構えて待っていたタマコ、興奮している。

 

『ん?ボンは???』

骨になったボンを床の上において、タマコに差し出す。

『ん?ボンは???』

完全に、期待はずれに終わったと言わんばかりの表情。

『いないの?ボンは???』

〈ここにいるよ。骨になったボンだよ。

ボンの肉体は朽ちても、魂はここにあるんだよ。〉

『分からない、ボンは???』

そう、タマコには、ボンの匂い、ボンのぬくもり、ボンとガウガウ遊ぶ声、駆けまわる足音、

ボンそのものの存在が放つ、生命の鼓動がすべて。

【今ここに在る】骨になったボンは、タマコにとっては、ボンではない…他のなにかなのだ。

 

まだ、夢のような時間が続いている。

 

ボンは帰ってきた。

虹の橋を渡ったその日に、ボンは、再びあらわれた。

帰巣本能を頼りに、まっすぐに〈タマコ〉と我々の元に。

家族のもとに、再び、帰ってきたのだ。

これからも、〈麦〉と〈まさむね〉と、1頭と2人で生きていく。

 

お帰り、ボン。

 

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7/1(Mon)15:43 ボンことまさむね、病院の手術台の上で永眠

7/2(Tue) 15:00 タマコと相方と…一頭と二人でお見送り・火葬受付

7/4(Thu) 10:00 個別火葬

7/7(Sun) 15:15 初七日

8/18(Sun)10:00 四十九日法要・帰宅

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ありがとう。

Kohyuzu(こうゆづ☆)