こうゆづ☆の【とおまわり】

令和元年12月に、ブログタイトルを変更しました。心の動くままに、とっちらかったテーマで書いています。

妖怪noことほぎ【今日と明日の30文字なるもの】Day6-7

kouyuzu です。ツツジの花の散り始めと共に、春から初夏の爽やかさに移り…と思っていたら、なんだか突然、真夏日に突入してしまったような陽気ですね。5月って、こんなに大気が不安定になる季節だっけ…と思ってしまいます。五月晴れというより、曇天そして突然のスコールのような雨。与那国島では、12時間で440㎜の集中豪雨で、50年に1度あるかのスケールの大きさだとか。【極めて危険】な災害発生リスクに分類されているとのこと。皆さまのご無事を祈っています。

悲しい哉、自然発生する気象の変化には、不可抗力であります。安全な場所なんて、日本全国、いえ世界中どこを探してもありません。少なくとも私はそう思っています。『備えあれば憂いなし』というのは、心の持ちよう、在り方を示しているのでしょうね。『備えても備えても、安心できない』というのは、よく耳にする話。先のことを憂うより、今この瞬間を楽しみたい私は、「計画性がない!老後をどうするのか!」と突っ込まれつつ、それでも、今を生きています。

いつもながら、前置きが長くなりました。妖怪がおくるメッセージ、いってみよー!

【0513】今日の妖怪365

琴古主(ことふるぬし):気韻生動
《はじめの一歩》古くても愛着を感じる物事に光をあて、悠久の時を感じてみましょう。

 

【0514】明日の妖怪365

コロポックル:親しき仲にも礼儀あり
《はじめの一歩》感情は移ろうもの。気の置けない仲間にこそ『ありがとう』を伝えましょう。

 

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今日の妖怪は、琴古主(ことふるぬし)でした。筑紫箏(つくしごと)という楽器が妖怪に化してしまったそうです。1784年刊行の鳥山石燕による画集、百器徒然袋(中巻)に描かれている妖怪で、付喪神(つくもがみ)としても知られています。栄枯盛衰…時の流れとともに、廃れ、美しい音色の調べを知る人さえも、居なくなっていく。こうして、箏そのものが【忘れ去られたくない】という強い思いを抱き、新たな生命を与えられる。

日本人特有の感覚なのか、他民族もそうなのか分かりませんが、【モノを大切にすること】を美徳とするような教えが、昭和の時代には、色濃く残っていたような気がします。

学校から帰って、急ぎランドセルを放り投げ、遊びにいこうとすると、「ランドセルが泣いている」とか、「痛いといっている」とか、そういった類の言葉を、親から幾度も、聞かされて育ちました。こういった、モノや植物を【擬人化】する場面に、皆さまも、意外と遭遇する機会があるのではないでしょうか。

一時期、注目をあつめた【もったいない】という精神も、時代の流れとともに、忘れ去られていくものなのかもしれません。一方で、情報やモノがあふれ、比較的たやすく手に入る時代だからこそ、【懐古の情】という精神が、ふと強調される。

新旧両方のよさを、実感することができる過渡期に、私たちはいるのかもしれません。「おっ!良いとこどりの、なかなかに、強かでたくましい時代を生きている」と思うと、なんだか誇らしいような、くすぐったいような気がしてきます。我ながら、単純ですな。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

Kohyuzu(こうゆづ☆)