こうゆづ☆の【とおまわり】

令和元年12月に、ブログタイトルを変更しました。心の動くままに、とっちらかったテーマで書いています。

妖怪noことほぎ【今日と明日の30文字なるもの】Day7-8

ご訪問ありがとうございます。Kohyuzuです。我が家では食料品や日用品は、主に宅配サービスを利用しています。近くのスーパーは、サブ的な扱いです。百貨店の生鮮食品は、高価なイメージがあったので、今までほとんど立ち寄ったことがなかったのですが、モノによっては、近くのスーパーより安く提供されているものもあり、ビックリ。時々は、チェックしてみるものですね。毎日、通る道でも、ちょっとした変化を加えてみると、思いもよらない発見に出会えるかもしれません。

では、本日も妖怪がおくる【今日と明日の30文字なるもの】に、いってみよー!

 

【0514】今日の妖怪365

コロポックル:親しき仲にも礼儀あり
《はじめの一歩》感情は移ろうもの。気の置けない仲間にこそ『ありがとう』を伝えましょう。

 

【0515】明日の妖怪365

鉄鼠(てっそ):一諾千金
《はじめの一歩》約束事は、自分のために守りましょう。軌道修正はいつでも可能です。

 

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今日の妖怪は、【コロポックル】でした。コロポックルは、アイヌの伝説に登場する小人です。アイヌ語で『蕗(ふき)の葉の下に住む人』という意味があるそうです。コロポックルは、とても友好的な妖怪で、人目に触れることを極端に嫌ったといいます。ふと、スタジオジブリ作品の「借りぐらしのアリエッティ」を思い浮かべました。

人間と小人(妖怪)が、干渉しすぎずに、お互いの世界を尊重し合った場合には、特に問題は起きないのですが、一定のエゴの暴走や一方的な決め事の反故がなされたときには、一気に関係がぎくしゃくし始めます。

人間同士でも、ありえる話ですね。国が違えば、信仰も文化も違う。その違いを受け止め、互いに関心をもち、手を結ぶことが出来たときには、想像以上に大きなパワーがうまれそうです。しかし、自国だけが守られればそれでよい、我こそが正義だ…という、思い込みで一方的な主張を繰り返しては、お互いの想いはどんどん乖離して、修復どころか、決裂してしまうことでしょう。

異世界の妖怪であっても、人であっても、交錯する思いや、世界の成り立ちは、似たようなものがあるのかもしれません。例え、親しい仲間であったとしても、適度な距離感は保っていた方が、健全な関係であるといえそうです。

コロポックルを検索すると、日本人類学の父と呼ばれた【坪井正五郎】博士の名前が出てきます。アイヌ族のコロポックルを、日本の祖先とするという主張コロポックル論争なるものが、繰り広げられたようですが、この説は、受け入れられなかったようです。

奇しくも、今朝の日経新聞で、日本人の祖先はどこからやってきたのか?という、ゲノム解析の記事が掲載されていました。北海道にわたってきたアイヌ族と沖縄の祖先は、縄文人である可能性が示唆されたようで、私は、瞬時に、耳垢のことを思い出しました。

日本人の8割は、【乾性】の耳垢をもち、その祖先は、中国大陸からやってきた【弥生人】である。一方で少数派の【湿性】の耳垢をもつ人は、主に、北海道と沖縄に点在していて、【縄文人】のルーツではないかという説です。

遺伝子学の初学者のバイブルともいえる『遺伝医学への招待』の著者である【新川詔夫】先生の研究により、かなりの数の民族のABCC11遺伝子の塩基配列*1の解明がなされています。

コロポックルの妖怪カードのキーワード【アイヌ】から、日本人の祖先を探るゲノム解析へとつながるなんて、なんだか面白いですね。私がカードを引き続ける理由、それは、こういった偶然に出会い、ワクワクする瞬間が、最高に楽しいから…なのかもしれません。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

Kohyuzu(こうゆづ☆)

*1:耳垢のタイプを決める遺伝子のこと、この特定の場所での塩基(A・G・C・Tの4種類)の組み合わせのわずか1箇所の違いで、乾性か乾性かが決まるとされている。