こうゆづ☆の【とおまわり】

令和元年12月に、ブログタイトルを変更しました。心の動くままに、とっちらかったテーマで書いています。

妖怪noことほぎ★今日と明日の30文字なるもの【the 39-40th】

ご訪問ありがとうございます。Kohyuzuです。朝方、奇妙な夢で目が覚めました。ここ2週間くらいは、愛犬〈ボン〉に、日中の軽い痙攣が頻発していて、なんとなく、熟睡できない日々が続いていたので、その影響でしょうか。不思議と、痙攣重積のほとんどは、〈丑三つ時〉前後に起きます。今まで日中に、起きたのは1回だけ。

その〈ボン〉が夢の中に出てきて、何度も転生するのです。亡くなっては、産まれるの繰り返し。走馬灯のように過去にさかのぼるシーンが何度も続いた後、ボンの顔が突如、人の赤ちゃんの顔のようになった…えっ?と反応した瞬間に、さらに胎児の状態へとさかのぼって、海のようなところを泳ぎながら、少しずつ形態が変化していき、ヌメッとした肌触りのウーパールーパーのような形に変態したところで、ハッと目が覚めました。

当然、目を開けたので、薄闇の中でも、いつものように我が家の天井が見えてくると思っていました。ところが、目の前に、黒文字で、お経に出てきそうな漢字の羅列とエジプトの壁画に書かれたような象形文字が混在するかたちで、ウワッと、すごい勢いで放射状に流れていくのが見えたのです。ビックリして、胸のバクバクがとまらない。

「早く、白い天井を確認したい。」と、焦る私の心をあざ笑うかのように、文字が永遠と流れていく。黒文字がグレーに、そして、白っぽい色に変わった瞬間に、いつもの我が家の天井が、視界に戻ってきました。

目を開けてからも、夢が消えずに、映像が残るのは初めての経験で、〈目を開けていると思っていた状況さえも、実は、夢だったとか?〉と思ったけれど、やはり、目は確実に開いていたという実感と結論に至りました。奇妙でおっかなくて不思議な夢でした。

でも、その夢の余韻に浸る間もないくらいに、急ぎ、愛犬たちの様子を見に行きました。特に、変わったところはなく、一安心。正夢にならなくてよかったと、胸をなでおろしました。やはり、連日の寝不足がたたっていたのでしょう。

夢が現実になる経験は、今までに2回ほどしかないのだけれど、日常で、ふと口をついて出た〈ワード〉が、数分後に、テレビから聞こえてきたり、ニュースになっていたりするような状況に遭遇することは、わりとあるような気がします。連絡しようと電話を手にした瞬間に、その人から電話がかかってくるとか…。偶然というのは、案外、身近に存在している。そう考えると、偶然も必然のような感じがしてきて、私の中の興奮の熱のようなものが、薄らいでいくのが分かります。

今回の夢は、怖かったけれど、個人的には、爆発的な興奮が瞬間的に起きた、とても不思議な体験でした。でも、もう一度、経験したいか…と、問われれば、【否】ですな。

 

それでは、今日も妖怪がおくる【今日と明日の30文字なるもの】へ、いってみよー!

 

【0615】今日の妖怪365

アマビエ人間万事塞翁が馬
《はじめの一歩》予測不能な未来を案じるより、今できる最大限のことに目を向け、取り掛かりましょう

【0616】明日の妖怪365

名もなき妖怪:???
《あなたの守護妖怪》???

 

f:id:hirameki_99:20190615232104j:image

 

今日の妖怪は【アマビエ】でした。時は、江戸時代1846年、肥後の国(熊本県)で伝わる未来を予言する妖怪です。この【未来を予言する妖怪】というのは、江戸時代の頃には、各地に存在していたといいます。

  1. とある晩のこと、海中が突如、光って見えることがあったそうな。それから、時を置かずして、夜になると、水中がキラリと光る現象を見る機会が増えていったといいます。そこで、役人が様子をみにいってみると、長い髪と嘴をもった人魚のような姿をした生物が現れたのです。これが、妖怪アマビエの誕生です。
  2. アマビエは、水面に姿を現して、〈今年から6年間は豊作であろう。しかし、流行病が起こるかもしれぬ。そのときには、我の姿を模写したものを、人々にみせるとよかろう〉そう言い残し、再び、海の中へと戻っていきました。
  3. はたして、病が流行の兆しを見せ始めます。役人は、アマビエに言われたとおりに、アマビエの姿を書き写したものを、瓦版のような形で、庶民の間に配布したそうです。すると、流行の病は、徐々におさまり、感染が拡大する前に終息を迎えたといいます。めでたしめでたし。

面白いのは、この予言獣と括られる妖怪たちは、姿かたちそのものが【護符の役割】をしたという伝承です。〈妖怪を模写して、御守にすることで、災厄から逃れられると告げる〉ために、庶民の前に、こつ然と姿を現して、静かに帰っていったといいます。

こうした伝承は、衛生状態が十分でなく、流行病で庶民の生命が瞬く間に、失われていった時代に多くみられます。アマビエは人々の慰み、あるいは、希望の光として、庶民の心を支えた、愛すべき妖怪であったのでしょう。天災や疫病などには、到底太刀打ちできないことを、承知していたからこそ、庶民にとっては必要な、心強い存在であったのだろうと思います。

 

アマビエの他にも、予言の妖怪として有名なものには、

  • 神社姫:2本の角と人の顔をもつ人魚のような妖怪。コレラの流行を予言する。
  • 件(くだん):半人半牛。生まれて間もなく流行病、飢饉・旱魃、戦争などを予言したのち、数日内に死んでしまう。
  • くだべ人面犬のような顔をした妖怪。富山県立山周辺で、流行病を予言。
  • 豊年亀:2本の角と長い髪で亀のような胴体、シッポをもつ女性の顔に似た妖怪。紀州和歌山県の海辺に現れたのが始まり。流行病、豊作・飢饉を予言する。

などなど、全国各地へ広まった妖怪もいれば、その土地特有の妖怪もいたようです。

 

起こりうる事象に、あらかじめ備えることができる予言は、人にとって、ありがたいものであったといえるでしょう。けれど、天災や疫病の規模によっては、人の力ではどうすることもできない現象も、多々あります。徒に、不安や恐怖を煽らないように気をつけたいものです。

経験したことのない事柄について、予想したり、イメージしたりすることは、人にとっては、なかなかに難しいものです。初動を見誤って、逃げ遅れ手遅れになってしまった事例は、決して少なくありません。危機が発生する状況では、【同調圧力】のようなものが自然働く傾向にあるため、その行動を個人に押し付けることはできないでしょう。

未来に、希望を思い描くことは、生きる上で、もちろん大切なことです。けれど、現在あっての未来です。今に軸足をしっかりおいて、困難からやみくもに逃げることをせずに、時として立ち向かい、時として休憩し、時として語り合う。〈状況に応じた判断と行動をすることの大切さ〉を、予言獣たちは自らの身を削りながら、我々に教えてくれているのです。

予知夢も、自分にとって、好ましいものであれば、何度見ても嬉しいものかもしれませんが、その逆だと、神経が過敏になっていきそうです。なにかを予言するような能力をもつとき、人は、予言の妖怪たちに魅入られて、人ならぬものに取りつかれているのかもしれません。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

Kohyuzu(こうゆづ☆)