こうゆづ☆の【とおまわり】

令和元年12月に、ブログタイトルを変更しました。心の動くままに、とっちらかったテーマで書いています。

妖怪noことほぎ★今日と明日の30文字なるもの【the 27-28th】

ご訪問ありがとうございます。Kohyuzuです。今日は、思い立って、朝から『ヨーグルトでつくるスフレチーズケーキ』を焼いてみました。〈てぬキッチン〉さんを、皆さまご存知でしょうか。YouTubeでは、ものすごい数のレシピが再現されていますが、てぬさんは、現在、私の中の〈イチオシ〉でございます。とにかく簡単。しかも、材料は家にあるもので、ほぼ揃う。〈思い立ったが吉日〉で作ることができるレシピなのです。

とにかく、ぐうたら面倒くさがりだけど、おいしいおやつが食べたい!という、わがままな庶民の期待を、贅沢に満たしてくれるスイーツのレシピ。しかも、ちょっとやそっと分量を変えたくらいでは、【なんくるないさ~】の美味しさ。ん?今、書いていて、違和感が…わたくし、てぬさんのオリジナルレシピを【忠実に】再現したことはないわ…と気づいた。いや、それでも、十分に満たされるハートと胃袋。

今回のスフレケーキでは、我が家には、砂糖がないので、代わりに【白蜜】を使ってみました。そして、Kiriのクリームチーズが1片残っていたので、それも、ポンッと投入。ケーキ型もないので、グラタンの耐熱皿で代用。ものすごく膨らんだけれど、問題なし!

ただ、手動でメレンゲを作るのは、今回限りで勘弁だな。だけど、味のポイントになるので、今回は手を抜かずに泡立てました。ふんわり感、最高!コスパ、最高!

 

 

皆さまも、ぜひ、幸せになる〈てぬキッチン〉さんのおやつレシピを楽しんでみてください。水切りは、塩をひとつまみいれて、電子レンジで40-50秒ほどチン!で、時短できます。重石をのせておくと15分程度で、面白いほど水がでます。せっかち今すぐ作りたいあなたにおススメです。

 

それでは、今日も妖怪がおくる【今日と明日の30文字なるもの】へ、いってみよー!

 

【0603】今日の妖怪365

火車:蓋棺事定
《はじめの一歩》あなたの良さを知っているのは、あなたでもあり私でもある。客観的な視点を意識しましょう。

 

【0604】明日の妖怪365

天降女子(あもれうなぐ):克己復礼
《はじめの一歩》あなたにとって有益なものを見極めましょう。厳選したものを大切にするのです。

 

f:id:hirameki_99:20190603174959j:image

 

今日の妖怪は【火車】でした。〈カシャ〉という響きが私は好きです。意味するところではなく、〈言葉の響き〉がなんとも小気味よく感じるのです。重ねてはダメです。盗撮みたいなシャッター音になるから。好きなのは、あくまで〈カシャ〉であって、〈カシャッ〉ではないんだなー。こういった感覚は、どこからやってくるのでしょうね。

自分ではすごく面白いと感じることも、他の人にとっては、どうでもよく【無意味】だと感じる場面が何度か続くと、お互いに〈あいつは変なヤツだ〉と思うかもしれない。自分のことを全てわかっているつもりでも、人との関わりを通して、それは〈思い込み〉であることに気づく瞬間があります。つまり、自分の想像している枠から飛び出して、【俯瞰する】という作業ですね。

社会人1年目の新人研修で、〈ジョハリの窓〉をベースにした自己分析シートを使ったワークをしたことがありました。結果には、まぁ、びっくらこきましたね。盲点が多すぎまして…本当に。20年以上たった今も、冷や汗と共に、記憶が鮮明に蘇ってくるようです。

火車は、一説には、ネコのような姿をした妖怪だといわれています。

葬式の際に、急激に天候が荒れて、葬式の列に加わっている人々をなぎ倒すような、強風が吹くとき火車が死体を迎えにきたと恐れられていました。火車に遭遇することは、一族の恥ずべき事態であるというのです。どういうことか。それは、亡くなった当人、棺桶に入っている者が、生前に人としてあるまじき行為をして、悪事を働いていたことを、堂々と曝すことを意味するからです。

火車という言葉の由来は、仏教であり、仏典『因果経』に出てくる一節です。火車とは、〈悪人を地獄に連れていく役割を担う車〉のことを指すそうです。葬式で【亡骸をさらう】という伝承は、後世に伝わっていくうちに、色々な伝説と混ざりあいながら、妖怪としての進化を遂げていきます。

火車の言わんとするところは、生きていれば、いくらでも弁明・弁解できるが、死人に口はなし。生前の在り方が、死後に反映されて、あることないこと噂されてしまうかもしれない。つまりは、生前から、自分の振舞いに責任をもつようにと、説いています。自分のことを【客観・俯瞰】して、己の姿を省みる習慣があれば、鏡合わせにみてしまった、他者から見た〈己の姿〉に気づくことができるということなのでしょう。

 

火車】といえば、宮部みゆきさんの小説のタイトルにもあります。久々に読んでみようかと本棚を探したのですが、処分したようで、見当たりませんでした。ミステリーというより、サスペンスに近い恐ろしい話だったと記憶しています。お金が一人の人間を狂わせていく過程を、つぶさに説明し、表現した作品です。じわじわと迫りくる恐怖。

火車は、宮部みゆきさんの顔となる評価の高い作品であると思いますが、個人的には、【三島屋変調百物語のシリーズ】が大好きです。怪異好きの方は、ぜひ手にとってみてください。

それにしても、作品のタイトルは、今まで、お金で首が回らなくなるという〈火の車〉という意味だと、ずっと思ってきたのですが、もっと深い意味があったのですね。生前の振舞い、生き方について、改めて己に問う、よい機会なのかもしれません。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

Kohyuzu(こうゆづ☆)