こうゆづ☆の【とおまわり】

令和元年12月に、ブログタイトルを変更しました。心の動くままに、とっちらかったテーマで書いています。

【FIRST:2014年12月】忍びよる病い、その足音をきいた日のこと

Kohyuzuです。美容室に行ってきました。ブログのリ・スタート&禊の意味を込めて、前髪を、でこだしワンレングス(表現古いかしら…)から、パッツンスタイルへと変更しました。心機一転、視界もスッキリしました。風が吹くたびに、無造作になびく前髪がジャマ嫌だったんですよね。女性は、額を出していた方が、運気があがる!と聞いていましたが、どうなんでしょう。

 

犬たちをサラッと紹介

さて、我が家の犬たちは、兄弟である。原産地は、南国で、寒さにめっぽう弱い犬種なのに、北海道の雪ふか〜い地域が、うまれ故郷である。16年前、航空機で、ひとっとび!我々のもとに、連れ立ってやってきた。2頭をまとめて呼ぶときは、彼らの名前の頭文字をとって【まホー】と、声をかける。出会ったときから、ずっと、このように呼び続けているのに、いまだ、微動だにしない。なかなかのアホ…大物である。

通称は〈ボン〉&〈タマコ〉。なぜ、このように呼び名が変化したのか!まぁ、それなりに理由はあるのだが、それはまたの機会に。よって、当ブログでは、〈ボン〉&〈タマコ〉と記すことにする。以後、お見知りおきを。

2019年4月現在、年相応に老いを重ねているのが、次男〈タマコ〉。その一方で、腎臓疾患とてんかん発作を抱えて、一進一退の攻防を繰り広げているのが、三男〈ボン〉である。したがって、本ブログの闘病・介護生活は、主に〈ボン〉を中心に繰り広げられている日常である。本来は〈タマコ〉の方が、病弱で手とお金がかかる子だったんだけどね。人生ならぬ【犬生】なにが起こるか、わからないものです。

 

年末年始に発症した病い

2014年12月、年末のある晩に〈ボン〉は、突然、吐血した。イチゴジャム様の液体を吐きながら、ぶるぶると震えている。15分ほど、ぐったりとした様子で、相方の腕の中でだるそうに息をしていたが、その後は何事もなかったように、活動しはじめた。だが、翌日から、次第に食欲がおちていった。年末年始でかかりつけ医は、お休み。救急病院につれていくか、迷いに迷った。

  • 食欲はおちたが、飲水は変わらずできる。
  • 歩行がしっかりしている。
  • 排泄に、異常はみられない。
  • 目の輝きがあり、顔貌も穏やかである(不穏さがない)。
  • 吐血・嘔吐は、一度だけである。

結局、吐血したものを画像に残して、4日間、様子見しながら、過ごした。相方は、ある程度の覚悟を固めたようで、4日間は〈ボン〉と〈タマコ〉に、つきっきりであった。

 

病院へ検査値の異常

2015年1月4日、朝一番で、かかりつけ医のもとへ。食欲がおちた〈ボン〉は、体重が1kg近く減少。血液検査の結果は悪く、腎機能に問題があることは、明らかだった。

犬種の特徴なのか、幼少期からALPの数値が異常に高く、検査値の正常範囲から大きく外れていたのだが、その数値が正常範囲内まで下がっていた。

  • CRP 2.1 ㎎/dl
  • BUN   110
  • Cre   5.5
  • IP        7.0
  • WBC,PLT,Glu値は、軽度上昇
  • ALPは、顕著に下降

緊急入院で、5日間集中治療を行うも、芳しくなく【BUN55 / Cre4.2㎎/dl】が、治療の限界であった。看取るなら、自宅で…という希望もあり、対処療法的に、引き続き自宅でも、皮下への輸液を行うことにした。再び、相方は覚悟を決めたようだった。実の父親が亡くなったときにも、流さなかった涙が光っていた。はじめて、相方の男泣きをみた瞬間である。

自宅へ戻ってきた〈ボン〉は、意外と元気そうにみえた。点滴をすると楽になるのか、神妙な顔で決まった時間に、進んで点滴を受け入れるようになった。その傍には、いつも〈タマコ〉が、静かに寄り添っていた。点滴がおわると、ゆっくり立ち上がって、ボンの鼻先にツンツンと触れた後、決まって、ボンのいる場所から少し距離を置いて、くつろぐのが常であった。こうした和やかで、静かな日常が続いた2週間後、再び、病院へ。

 

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回復の光・学びのとき

緊張の面持ちで待った検査結果は、な・なんと【BUN40 / Cre2.1㎎/dl】まで下がり、改善の傾向が認められたのである。その後も、順調に数値は下降し、3月中旬には【BUN21.2 / Cre1.4㎎/dl】と、基準値内までに回復した。この結果には、獣医師も首を傾げて、狐につままれたような表情を浮かべていた。

こうして、治療から3ヶ月で、点滴から離脱。8月頃には、不調を訴える前の状態(数値)にまで、完全に戻った。食事も、腎臓治療食のドッグフードをペロリと完食し、もっとくれー!とアピールする。以前と変わらぬ食い意地食欲をみて、平穏な日常が戻ってきたことに、心から感謝した。タマコとの関係は相変わらず。遠慮なく、ガウガウ・バウバウ言いながら、走り回る姿がみられるようになった。

いま振り返ると、2014年の秋頃から、あきらかに〈ボン〉の飲水量と尿量が増えていた。もっとも顕著な体調変化を、我々は、軽くみていた。「なんか、ずいぶん、水を飲むようになったよね。」と。2014年は、私自身、引越に転職、修士論文を抱えて、ストレスがピークに達していた。とにかく自分のことで忙しく、余裕がなかった。そのような最中で、起きた〈ボン〉の体調の変化。そして、急激な悪化。

日々に忙殺されていると、目の前で起こっている変化に気づいても、その変化が【重大なサイン】であることを見落としてしまう。そうして、折角、気づいたはずの変化に【即座に、反応・対応ができない】ということを、身をもって体験した。

 

生命の輝き・生きのびるパワーを信じて

〈ボン〉の復活劇の鍵は、なにより【ボン自身が、必死に生きようとしたからだ】と思った。なぜなら、我々が年末年始の休みに入る時期を待って、彼はタイミングよく、かつ急激に体調を崩したからだ。〈ボン〉が無意識のうちに、我々に対して【健康への警告】を発してくれたような気がしてならない。その健気さに、心が痛んだ。普段は、後悔しない信条の私が、この件に関しては、猛悔・反省した。

以上が、〈ボン〉と〈タマコ〉の兄弟犬の絆を、我々人間の都合で引き裂いてはいけない、同時に、我々の働き次第で、彼らの生命は、いともたやすく、失われてしまうのかもしれないと、肝に銘じた2014年から2015年にかけての【はじまりの出来事】である。

犬に関していえば、ある日突然・急激な体調の悪化というのは、散歩中に毒物を食べたとか、知らないうちになにかにぶつかったとか、必ず直結する要因があるはずである。もちろん、持病などの基礎疾患をすでに抱えている場合は、あてはまらない。

《犬との生活で、心にとめておくこと》

  • ふとしたことで感じる【違和】、ここに必ずヒントが隠されている。
  • 犬が突然死することは、かなりの確率で【ない】ことを知っておく。
  • 犬は、我々に〈気づいてよ!〉と、微妙な変化・行動でHELPを発している。
  • サインを【軽いものだ】と思い込まない。見逃さない。

私の体験した学びが、なにかひとつでも、犬との暮らしの中でのヒント、お役に立てれば幸いです。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

Kohyuzu(こうゆづ☆)