こうゆづ☆の【とおまわり】

令和元年12月に、ブログタイトルを変更しました。心の動くままに、とっちらかったテーマで書いています。

トートタロット備忘録、なんちゃって☆アテュ物語【 XX. The Aeon(永劫)】

Kohyuzuです。朝から冷たい雨。ガーン…Σ(゚д゚lll)…昨日の予報では、昼過ぎから雨だと言っていたのに…。帰宅時は、雨に降られても、気になりませんが、通勤時間の雨は、不快指数上昇の一途です。それでも、今日は旧友からの連絡で、3月の連休の予定が決まりました。友人たちも、子育てがひと段落し始めて、これからは自分だけの時間も楽しめそう。一人旅もイイですが、たまには、気の置けない仲間たちと弾ける旅も、乙なものです。

さて、本日は2月28日。月末、締めの日です。私は、毎朝、タロットカードを2枚(大アルカナから1枚+数札から1枚)ひいています。以前は1枚引きをしていたのですが、2枚引きに変更してから、大アルカナの意味をピンポイントで探るのが楽しくなりました。1日を振り返ったとき、日常生活の体験とカードの解釈が、より具体的に結びつくようになったからです。

今、ブログに訪問いただいている方(感謝!)は、恐らく、タロットカードをご自分でも愛用されている方だと思うのですが、例えば、XVI. The Tower(塔/神の家)】を引いて、【今日は何かしら「ハッ」とするような気付きが、ありそうだわ…】と、解釈したとします。これに、数札のACE(Wand、Sword、Cup、Disk)の世界観が、それぞれ加味されるとどうでしょう。数札の意味を伴うと、塔のイメージは、かなり顔色が変化しそうですね。大アルカナだけの2枚引きや78枚すべてのカードの2枚引きなども試したのですが、最終的に、今のスタイルに落ち着きました。初心者の方には、おススメです!

さてはて…?なにを書こうとしていたかというと、月末なので、1か月のタロットを振り返っていたわけです。すると、2月の上旬(9日間)に、4回も出ていた大アルカナがありました。そう、それがタイトルのとおり、The Aeon(永劫)だったわけです。というわけで、今日のアテュ物語は【永劫】です。個人的には、もっとも読みにくいカードだったりしますが、あえてのトライ。それでは、いってみよー!

 

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なんちゃって☆アテュ物語XX. The Aeon(永劫)

オッホン。真ん中で、唇に手をあてて立っている童子【我は、未来のホルス】だ。我は「ヌイト」と「ハディト」の間にうまれた次世代のキング。そう、見事なブリッジで、夜空のようにカード上部を覆っているのが、宇宙を守る空の女神「ヌイト」。パートナーの「ハディト」は、どういうわけか、カードの中央で金色の羽根を伴った赤い火の玉になってしまった。そうそう、童子の奥の玉座におわすフェニックスの杖を手にした、鷹のような容姿の「彼」もお忘れなく…【我こそ、過去~現在のホルス王】であるぞ。我は「ヌイト」と「ハディト」の間のドーム空間、子宮に守られて、ゆっくりと着実に育まれているのさ。

「しーっ。あまり、大きな声をださないで、静かにしていたまえ。」ほら、みてごらん…足元の3つ子は、【時代の潮目・移り変わり】を享受しようと願う人々を象徴しているようではないか。人生の発達段階【胎児⇒成人⇒老人】への道筋を示しているようでもある。数字【3=Body・Mind・Heart】は、三位一体の高次の視点のようなものも、含んでいそうだな。大事に、丁寧に、手塩にかけて育んでいるのだよ。時間はかかるがな。そう【未来・永劫】というように、約2,000年という長い時を経て、ようやく【新しい時代】を迎える準備が整うのだ。

ヒトの時空間の概念では、2,000年など、到底ムリだと思うであろう?「石の上にも3年」という諺にもあるように…最低でも【3年間】は、待つつもりで、育むがよいさ。その間に、時代や人生の流れのようなものの変化に気づくことができるだろうよ。ひと皮むけて、新しく生まれ変わった自分で、新時代を大いに駆け抜けようではないか。変化の過程で、どのようなヒントが得られるか、楽しみだ。思ってもみなかった新世界が目の前にひらけてきたときに、きっと自分の奥底に秘められた、大いなる可能性に気づくことだろう。心の底から湧きあがる強い情熱を、自らの中に感じて、前へ前へ!

解説…少しだけ補足

神話の世界では、同一神が別名で描かれることが珍しくない。Aleister CROWLEYの記したテレーマの神話における「ヌイト」と「ハディト」は、エジプト神話では「イシス」と「オシリス」という名称をもつ。この2人から生まれるのが「ホルス王」である。ちなみに、ヌイトは、万物の無限空間を表わし、スケールは大。一方のハディトは、無限小の神である。

【永劫】は、CROWLEYの預言書によると、約2,000年を1つの時代とする区切り、単位を表わしている。カードのモチーフにあるように、紀元前の《イシスの時代》にはじまり、20世紀ころまでの《オシリス時代》、最後に《ホルス王の時代》と移っていくようだ。現在のAeonの主は、玉座に座すホルス神であり、彼は【能動的、外交的な側面】を表わす。半透明の童子のホルスは、【受容的、沈黙、内向的な側面】を表わし、新時代の幕開け、代替わりのホルス王の象徴である。相反する視点を備えた「二重神格」の神として描かれているようだ。

【永劫】のカードは、トートタロット特有の視点で描かれたカードの1枚である。一般的に、古典的タロットでは【審判】として描かれており、キリスト教の「最後の審判」の光景に由来するといわれている。いわゆる、死者の復活である。ところで、人類最後の世界(滅亡)といえば、個人的には、宮崎駿さんが記した「風の谷のナウシカ」の象徴的な場面、【火の7日間】が浮かぶ。巨神兵の劫火が世界を焼き尽くし、破壊したとされる世界だ。おおよそ、終末論というのは、本来神聖なものであるはずの「火」が暴走、過剰性を伴うことで、戦争がおこり、決着するというのが常套だ…というのは、いささか乱暴すぎるが、私はこのように理解している。

 

【永劫】は、ゆっくりと、けれども、確実に変化し、その変化は現存していたもの、すべてを一掃し、刷新して、まったく別の新しいものへと移り変わることを象徴するカードであると、私は考えている。周囲のカードとの組み合わせ、視点をどこで切り取るかによって、読み方が無限な広がりをみせる。起点と終点を明確にしつつ、マクロとミクロを行ったり来たりする世界観をもつカードだと思う。だからこそ「難解である」と、私の脳は識別し、判断してしまうのだろう。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

Kohyuzu(こうゆづ☆)