こうゆづ☆の【とおまわり】

令和元年12月に、ブログタイトルを変更しました。心の動くままに、とっちらかったテーマで書いています。

人も犬も年をとる!手作りの腎臓療養食に移行して…健康寿命をおもう

Kohyuzuです。今日は上弦の月です。散歩をしていると、お月様がタワーと並んでポッカリ浮かんでいるのが見えるのですが、今日は曇で覆われていました。この場所は、穴場の撮影ポイントのようで、シャッターを切る観光客をよく見かけます。確かに月が輝く夜は、なかなか幻想的な眺めです。さて、本日は、腎臓疾患患者用食品についての忘備録。つれづれなるままに書いていきます。

レンジでチンする低タンパクごはんシリーズ、いってみよう(順不同、特に意味はなし。)!

1)
S社の低タンパクごはん1/5 1食180g

<栄養成分表示100gあたり>
エネルギー172Kcal
たんぱく質0.5g、カリウム0㎎、カルシウム6㎎、リン16㎎
脂質0.4g、炭水化物41.7g、ナトリウム0㎎

2)B社①越後ごはん1/25 1食180g
<栄養成分表示100gあたり>
エネルギー161Kcal
たんぱく質0.1g、カリウム0㎎、カルシウム5㎎、リン13㎎
脂質0.2-0.7g、炭水化物39.1g、食塩相当量0g(厳密には0gではないが、ごく微量)

3)B社②生活日記ごはんツインパック1/25 1パック140g×2食分
<栄養成分表示100gあたり>
エネルギー170Kcal
たんぱく質0.1g、カリウム0.14㎎、リン10㎎
脂質0.4g、炭水化物41.9g、食塩相当量0g(厳密には0gではないが、ごく微量)

4)H社ピーエルシーごはん焚き上げ一番1/10
<栄養成分表示100gあたり>
エネルギー166Kcal
たんぱく質0.25g、カリウム2.2㎎、カルシウム2.7㎎、リン12.7㎎
脂質0.2g、炭水化物40.7g、ナトリウム2.7㎎

5)K社ゆめごはんトレー1/35
<栄養成分表示100gあたり>
エネルギー166Kcal
たんぱく質0.07g、カリウム0.2㎎、カルシウム5㎎、リン12㎎、水分59.2g
脂質0.07g、炭水化物40.3g、ナトリウム2㎎(食塩相当量0.005g)

参考)S社一膳ごはん
≪1食150gあたり、エネルギー213Kcal・たんぱく質3.6g・炭水化物48.9g・脂質と食塩相当量は0g≫とある。

ちなみに、商品の最後に記されている数字1/5~1/35は、ごはんのたんぱく質の割合である。参考までに、たんぱく質の成分が制限されていないレンチンごはんも記しておく。おおよそ他のメーカーも似たような栄養成分表示になっている。

さすがは、日本の米どころ。今回準備したレトルト食品すべての製造者や製造所は、新潟県であった。発売元は除外。

商品名が色分けしてある理由は、青字の商品は、消費者庁許可の病者用食品・低たんぱく質食品、腎疾患患者用食品で、赤字の商品は、表記がないもので分類したため。栄養成分表示は、5)の製品が、もっとも親切でわかりやすい。

食べ比べしたところ、味は、ほぼ変わらない。レンチン2分、湯せん15-25分という調理法での匂いや米の歯ざわりの違いは、ほとんど感じられなかった。ご飯の見た目では、4)がやや光沢が強く食品サンプルみたいな印象。ただ、やはり、通常米(たんぱく質制限のないごはん)に比べると、甘み、粘り、旨味が、物足りない感じは否めない。それでも、毎日食べ続けていれば、抵抗感は薄れてくるもので、おいしく食べ続けることができる。

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一緒に暮らしているシニア犬の1頭が、年末から犬用の腎臓フードを嫌がるようになり、2019年に入ると、とうとう、手作り食以外のフードを受けつけなくなった。昨年までは、それでもドライフードをローテーションして、缶詰も使いながら、なんとか食べてくれていたのだが、ピタッと食べなくなったのだ。我が家の犬たちは、誰の気質を受け継いだのか、ハッキリとしたコミュニケーションをとるので、「イヤだ!」となったら、とことん嫌なのだ。そこに妥協はない。

犬は嗅覚優位といわれる動物なのに、フードの匂いさえ嗅ごうとせずに、ふいと横をむいて、フードボウルから距離をとって座る。なんともせつない犬の行動に、胸をしめつけられる。1日1日、老いを感じる行動が増えていくなか、彼らの幸せは、食べること、寝ること、自分の足で歩いて、排泄すること、飼い主と遊ぶことではないか!ましてや、もう1頭の犬と比して、食い意地が張って食べることが大好きな子。

そんなこんなで、手作り食に切り替える決心をして、45日が経過しようとしている。食べっぷりは、信じられないほど良好だ。若かりし頃を彷彿させるスピードで食べている。こちらは、栄養バランスを考え、できるだけ豊富な食材をと工夫しているのだが、苦手なものが微量でもはいると、首をかしげて、うらめしそうな目で見つめる。なので、最近では、使用する食材も、かたまってきた感じだ。


最後に、腎臓食のポイントを簡単に。

  • エネルギー量(カロリー)は、体重にあわせて、しっかりと維持する
  • リンとカルシウムのバランス(理想は、1:1.2-3くらい)
  • アミノ酸スコアの高いものから、良質なたんぱく質を選択する
  • カリウムを取りすぎない(葉もの野菜は要注意)
  • 水分はたっぷりと、飲みたいときに飲める環境づくり


我が家の犬たちの定期検診の時期が近づいている。まずは採血で腎臓の進行具合を判断するのだが、こちらは戦々恐々の心持ちである。数値が顕著に変化していなければよいのだが、食事が理由で病状が進行していたら…と思うと、凹む。一方で、目をランランと輝かせ、食欲旺盛な犬たちを見守っていると、腎臓のためには療養食も大事だけれど、食事が楽しいと思う時間が少しでも長く続く方が幸せなのではと思ってしまう。

人も犬も、健康寿命をいかに全うできるか、それは年齢にあわせて、どのような行動を選択していくかによって、生活の質のベクトルの向きが大きく変わるよな…と、自問自答する今日この頃なのでした。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。

Kohyuzu(こうゆづ☆)