こうゆづ☆の【とおまわり】

令和元年12月に、ブログタイトルを変更しました。心の動くままに、とっちらかったテーマで書いています。

LUPIN THE THIRD FIRST TV『014:エメラルドの秘密』新旧♡不二子の華麗なる共演!

ご訪問ありがとうございます。Kohyuzuです。ルパン三世のテレビシリーズを第一話から見直して、ただ感想を書くというだけの試みの14回目。クレジット表記に変更はないけれど、大隅・大塚コンビから高畑・宮崎コンビ(Aプロダクション)のディレクションへと交代していく流れになっています。

今作は、まさに二重三重と仕掛けられた罠が高畑・宮崎コンビの遊び心とリンクしているような痛快なコミカルタッチが楽しい演出になっています。また、宮崎駿さんが演出だけでなく原画も担当したという贅沢な回。それでは、本日もルパンとその仲間たちに会いにいってみよ~!

 

第十四話『エメラルドの秘密』(1972年1月23日放映 / 脚本:宮田 雪)

〈登場人物〉ルパン(NIPLU男爵)・峰不二子(マーガレット)・銭形警部・キャサリン・ベル(猫)・レイモンド・次元大介石川五ヱ門 

冒頭、20億もの巨費を投じてつくられた豪華客船では、億万長者レイモンドと世界的女優と名高いハリウッドの女王キャサリンの結婚パーティーが行われようとしていた。ルパンのお目当ては、キャサリンの胸元に輝く大粒のエメラルド「ナイルの瞳」。銭形警部は厳戒態勢で待ち構える。

  1. 豪華客船では、ナイルの瞳を巡る予告状の話題で持ち切りになっていた。届いた手紙によると【伝説のエメラルド「ナイルの瞳」を必ずちょうだいにあがります。いかなる警備も無駄だということをお忘れなく…ルパン三世】とある。ルパンといえども、海上の船に忍び込むのは難しいだろうと皆が騒ぐ中、人々の合い間をぬって近づいてきたのは、キャサリンの愛猫ベル。銭形警部は〈この銭形が警備をしている以上、どうかご安心の上、パーティーをお続けください。〉と胸を張る。キャサリンは、猫を抱き〈心配はしてしてないわ。〉と一言。〈なんですと。ルパンを甘く見てはいけません。〉という銭形に〈だって、あなたがいらっしゃいますもの。ンフッ、ねぇ、警部。〉と微笑む。キャサリンの侍女に扮したマーガレットこと峰不二子は、《そう簡単にいくかしら、ルパンはきっとこの船にやってくるわ。》と心でつぶやく。
  2. 船に運び込まれたウエディングケーキ。シェフはもちろん、次元と五ヱ門。ウエディングケーキの中に隠れたルパンを二人は桟橋から見送る。〈ンフフ…まぁ、みてなって。「ナイルの瞳」は必ずこのルパン様がちょうだいするさっ〉て。とそのとき〈待て!そのケーキ待った〉と、銭形が走ってくる。ケーキであっても、船に持ち込まれるものは調べるという。〈すこし大げさすぎやしませんか、たかが怪盗一匹に。〉というスタッフに〈たかがだと?予告した獲物は、必ず盗み出す男だ。〉と意気込み、おもむろに、ケーキへナイフをズブズブと突き刺す。すんでのところでナイフを逃れる?ルパン。〈よし、運べ!こう警戒が厳重ではルパンは手も足も出まい…〉と、満足気にナイフについた生クリームをぺろりとなめる銭形。
  3. 控室では、キャサリンがウエディングドレスに着替えていた。侍女のマーガレット(以下、不二子)は〈キャサリン様にお使いしてこんなに嬉しいことはありません。どうか、あちらでお姿ご覧になってくださいな。〉と、全身姿見の前へと移動を促す。猫を抱いて〈ねぇ、本当にわたくし美しいと思う?〉とキャサリン。〈えぇ、もちろん。世界一お美しいですわ。キラキラと光り輝いていらっしゃいます。〉と言いながら、不二子が「ナイルの瞳」をすり替えようとしたそのとき、銭形警部が入ってくる。〈何ごとですか!キャサリン様の着替え中にノックもしないで失礼な。〉と不二子。〈これは、失礼。宝石が心配で…〉という銭形に〈大丈夫ですわ、警部さん。「ナイルの瞳」は誰の手にも渡さないわ。ねぇ。〉と、猫のベルに頬をよせるキャサリン。〈くれぐれも油断せんように…では〉と銭形は去っていく。〈ご自分でおつけになりますか?〉とキャサリンに、すり替えたニセの「ナイルの瞳」を持っていく不二子。《先手必勝。悪く思わないでね、ルパン。》と、心の声。
  4. 披露宴会場の扉がひらき、新郎新婦のレイモンドとキャサリンが入ってくる。その真正面には、ルパンが潜んだウエディングケーキが置いてある。ケーキに細工した穴から外の様子を伺うルパン。〈さすがハリウッドの女王。顔もスタイルも最高級の女王様だ…〉と、そのとき、侍女に成りすました不二子の存在に気づく。〈あンニャロー、また出し抜いて。〉とルパン。ケーキ入刀。キャサリンがケーキに近づいたそのとき、キャサリンの胸元に光る「ナイルの瞳」をめがけ、クレーンゲームの要領で小型のアームを伸ばす。〈とれた!〉と思った瞬間、アームの先からポトリと「ナイルの瞳」が落ちてしまう。慌てたルパン。思わずケーキを突いて、素早く手でキャッチする。ケーキから伸びるルパンの手に気づいた不二子は《ご苦労さん、偽物をつかまされたとも知らずに。》と、ほくそ笑む。付着したクリームをキレイに舐めて、キラキラと輝く「ナイルの瞳」を手に、したり顔のルパン。
  5. 〈キャー!〉突如、参列者の1人が叫ぶ。「ナイルの瞳」が胸元にないことに気づき、キャサリンは立ちくらむ。銭形は〈全員そのまま動くな。変装の名人であるルパンは必ずこの中に潜んでいるはず、会場にいる全員の身体検査を行う。〉と告げる。ところが、キャサリンは異を唱える。お祝いに集まった方々に失礼にあたる、あんな宝石の1つや2つのせいで最初の結婚パーティーを中止できない。〉という。なおも、銭形に向かって〈外は海で、ルパンがここにいたとしても逃げられない。ルパンは袋の鼠。優秀な銭形警部が必ず「ナイルの瞳」を取り返してくれる…。〉と告げる。〈パーティーは続行する、よろしいですわね…〉と銭形に念をおすキャサリン。〈被害者のあなたがそういうのなら…〉と、渋々承諾する銭形(銭形の目玉は、左右相反する形で目まぐるしく動き、納得できない本音をグッとのみこむ)。
  6. 会場から人々が去り、ウエディングケーキから抜け出たルパン。〈全くこう簡単に事が進んじゃうんじゃ、手ごたえがなくていけねぇ…。まぁ、それもこれもオレ様という天才のなせる業だ。〉と、ロマンスグレーの髭をはやした紳士に変装する。そこへ不二子が〈お気の毒サマ、一足遅かったわね。〉と現れ、一足先にガラス玉にすり替えておいたと告げる。そこへ、扉をあけて、猫のベルが現れる。〈クッソゥ、脅かしやがって…〉と憤るルパン。と、ウエディングケーキに向かって飛びかかってきたベルに、驚いた不二子は持っていた「ナイルの瞳」を落としてしまう。粉砕した欠片を手に〈「ナイルの瞳」が割れるなんて…。おかしいわ。〉と、がっかりする不二子。〈こいつはいいや!お前も偽物をつかまされていたとはな。〉と大笑いするルパン。不二子は〈そんなはずはない、キャサリンの宝石箱から直接盗んだものだ。〉と主張する。〈なんだと?クソゥ!あの女めぇ~!〉とルパン。最初から偽物にすり替えられていたことに気づいた二人は、本物捜しの【共同戦線】を張ることに。〈まったく、気味の悪い仔猫ちゃん…〉と不二子がつぶやいたとき、ケーキを舐める【ベルの瞳】がキラリと光る。
  7. ルパンは、船内の捜索を開始する…と、早速、銭形警部が現れる。〈どうもクサイなぁ…どうもどっかでお目にかかったことが…失礼ですが…〉と、ルパンを呼び止める。〈ニップル伯爵ですわ。〉と不二子が合いの手を入れ、キャサリン様と古い友達だという。〈刑事さんご存知ないのね、ハイソサエティーの方は…〉と、ニップル伯爵ことルパンを会場へと誘導する。〈確かにルパンのようでもあるし、違うようでもあるし…〉とつぶやく銭形。パーティー会場に辿り着いたルパン。早速、キャサリンに近づき〈ワタクシめとダンスを一曲!〉と願いでる。踊るルパンとキャサリンをみて、〈鬼の居ぬ間になんとやら、早く捜しださなきゃ。〉と会場を出る不二子。ところが、お目当ての部屋の前には、銭形の姿が。〈本当に邪魔なヤツ。〉とつぶやく不二子。侍女に気づいた銭形は〈パーティーの前に、キャサリンの前をうろついていた男性がいなかったか?〉と聞くが、不二子は〈二人いたわ。銭形警部ともちろん新郎のレイモンド。〉と応じる。〈君は本官を愚弄する気か!〉と憤る銭形に〈ダンディーな警部さん、私と踊ってくださらないこと?〉と言い〈ご冗談でしょう。私は西洋踊りなんぞは…〉と職務中で尻込みする銭形の手を取り〈アン・ドゥ・トロワ〉と言いながら、強引に階下のパーティー会場へ誘導する。そして〈ダンスというもの…なかなかよいもんですな。〉とまんざらでもない銭形に〈キャサリン様に踊りを申し込んでみては?〉と焚きつける。〈キャサリンがこちらを見ているわ。〉と言われて、真っ赤になる銭形。〈ひぃ・ふう・みーぃー〉と、リズムをとりキャサリンと踊りだす。
  8. 船内を物色するルパンと不二子。〈ちっくしょう。どこに隠しやがったんだ。〉そこへ〈この部屋で一体何を!〉と、銭形が現れる。〈お部屋を片付けていましたのよ。キャサリン様は、お散らかしがお好きなようですのよ。〉という侍女の受け答えを〈まるで、泥棒に入られたようだ…〉と訝しがる銭形。また、ニップル伯爵の姿をみつけ〈伯爵、こんなところでなにをなさっているのです?〉と、キャサリンの居間の方向からやってきた伯爵に声をかける。〈ポーカーの約束をしましてな…堅物な警部に社交的なエレガントな付き合いはわからんでしょうな…〉と、出ていく伯爵。〈エレガントな付き合いだと!クソゥ〉と銭形。ルパンは、キャサリンに直接探りをいれるよう不二子に伝え、宝石を模った盗聴マイクを渡す。一方、銭形はニップル伯爵が怪しいと踏み、乗船名簿を確認。伯爵がルパンの変装であることを確信する。〈間違いない!やつはルパンだ!〉
  9. 控室で、キャサリンから〈盗まれた宝石は偽物である〉と聞かされた不二子。このことを警部に伝えなければ…という不二子に、キャサリンは、冷たい視線を投げて〈いいのよ、どうせ、パーティーの余興なんだから。とんまな泥棒も警察もせいぜい偽物の宝石のために、無駄骨をおるがいいわ。ねぇ、ベル。〉と愛猫をみつめる。〈クソゥ。勝手なことをぬかしやがって。〉と、盗聴器を手に悔しがるルパン。そこへ再び控室へ銭形が現れる。ニップル伯爵が怪しいことを伝えるが、すかさず不二子が〈フランス貴族のベスト10にも入る方…〉と説明する。その不二子のニセ情報に、キャサリンはにっこり微笑み〈そのとおりですわ。ニップル伯爵は古くからの私のお友達ですの。ねぇ、マーガレット?〉と同意をもとめる。怯みながら〈えぇ、もちろん。〉と応える不二子。〈それより「ナイルの瞳」の行方は分かりました?警部さん。〉とキャサリン。〈ウゥー。断じて日本警察のメンツにかけてもこのワタクシが…失礼…〉と、出ていく。扉越しでフゥーッと息を吐き〈妙だ。乗船名簿に載ってないのに、ヤツを友達扱いするとは…クソゥ。必ず、化けの皮を剥がしてやる!〉と銭形。
  10. 引き続き、キャサリンと不二子の会話を盗聴するルパン。〈本物はどこに隠してあるのか〉と尋ねる不二子に、キャサリン〈本物のナイルの瞳は、マストのてっぺん。なんてところじゃなくて、本物のナイルの瞳は、プールの中。なんてところじゃなくて、本物のナイルの瞳はねぇ、ワタクシの髪の中。〉と、ルパンを手玉にとって楽しむ。不二子と合流し〈まったく、今度ばかりは手も足も出ねぇ。〉と弱気になるルパン。そこへ猫のニャーという鳴き声が。〈ヒャァ!ルパン。あの猫よ。〉と不二子はルパンに抱きつき〈居眠りしてるのに、片目を開けてるなんて。あぁ、気味が悪い…〉という。〈わかったよ、不二子。お前の猫嫌いは…〉と、窓越しにキャサリンの膝の上に眠るベルを眺めるルパン。〈おぉ!〉と閃き〈そうかあの猫。オレの作戦にいっちょ乗るか、不二子?〉と作戦を練る。
  11. 甲板で腕時計を気にするルパン。そこへベルを抱いたキャサリンが現れる。〈探し物は見つかりまして?とうとう、みつからなかったようですわね。ニップル伯爵…いいえ、ルパン三世。知らないとでも思っていたの?ンフフフ。〉ヒェ~と驚くルパンをよそに〈最初から気が付いていたのよ。あなたも、侍女のマーガレットも。〉と笑う。〈知っていて、楽しんでいたのか?〉とルパン。〈そう。おかげで退屈なパーティーも楽しかったわ。そろそろゲームも終わりね。幕切れにふさわしいお迎えが来るわ。〉〈銭形…〉と、ルパンは後ろを振りむく。通路をゆっくりと銭形が近づいてくる。再び、腕時計に目を落とし【じゅう・きゅう・はち・しち…】とカウントダウンを始めたルパン。【…いち!】まで数え、ニヤリと笑った瞬間、照明がパタンと落ちて、辺り一面、暗闇に包まれる。〈あーぁ!〉と悲鳴をあげるキャサリン。〈「ナイルの瞳」は、いただいたぜ。〉とルパン。〈どこ?どこなの。明かりをつけて、明かりをつけて!ベル、どこにいるの!〉と慌てて探すキャサリン。そうして、曲がり角にベルの姿をみつけて〈おいで…〉と声をかけ、ホッとしたも束の間、角から歩いてきたのは右眼に眼帯をつけたベル。〈あぁ~〉と失神するキャサリンを銭形が後ろから支える。
  • 銭形:〈どうしたんです?〉
  • キャサリン:〈ルパンよ、ルパンが私のナイルの瞳を盗んだのよ。〉
  • 銭形:〈あぁ、ですから私がこうして捜査を。〉
  • キャサリン:〈違うのよ、ルパンがたった今、盗んだのよ。〉
  • 銭形:〈なんですと?〉と、窓から空を見上げる銭形。ルパンと不二子が手を振っている。
  • 銭形:〈クソゥ、ルパンめ!〉と銃をうつが、むろん届くはずもなく。
  • キャサリン:〈わたしの、私の「ナイルの瞳」を返して。〉の声もむなしく。
  • ルパン:〈あーばよ。キャサリンちゃん。楽しい仮装パーティーだったぜ。〉ルパンと不二子は空の彼方へ。スカイダイビングを楽しむのでした。おしまい。

今回は二転三転しながらも、最終的には正攻法なオチで決着しました。この作品は、猫のベルの描写【緑の瞳】に、いち早く気づけるかどうかが鍵ですが、かなり、分かりやすく描かれていますね。オッドアイやブルーの瞳をした猫はたまに見かけますが、エメラルドグリーンの瞳の色をした猫には、出会ったことがないような気がします。

ですから、緑の瞳に少しでも違和を感じることができれば、〈緑⇒エメラルドグリーン⇒ナイルの瞳〉と連想できますし、そもそも、宝石の通称が「ナイルの【ヒトミ】」ですからね。【瞳】との関連が伺えるようなヒントは、予め、視聴者に与えられているわけです。

冒頭から、猫のベルの登場シーンは、堂々たるもの。キャサリンやルパン、不二子との絡みの場面も多く、猫が重要な存在であることを印象づけています。今作のルパンの仕事には、天性のヒラメキ以外の知性も理性もあまり感じない…。ドタバタ喜劇度MAXです。こういった演出は、やはり前任の大隅監督とは全く異なる路線です。視聴者に、わかりやすく面白さが届く親切な作品に仕上がっていると思います。

 

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 ◆こうゆづ的*第十四話の№1シーン

毎回迷いますが、今回の№1は、なんといっても、峰不二子役の声優陣の共演ではないでしょうか。 ファーストシリーズは、二階堂有希子さん。セカンドシリーズからは、増山江威子さん。そして、シーズンⅣから現在は、沢城みゆきさんが担当しています。

ルパン三世のテレビシリーズが始まった70年代からルパン三世のファンである方は、峰不二子といえば【増山さんの声】に、安定した懐かしさを感じるのではないでしょうか。その増山さんが、キャサリン役を演じているという。偶然なのか意図があるのか、いずれにしても、ファンサービスにしびれます。心憎い演出。

キャサリンとマーガレットが会話するシーンは、いわば、新旧♡不二子の声優同士がさしで向き合いガチンコ勝負するという、期せずして、面白い仕掛けになっています。【旧/峰不二子VS新/峰不二子】の声優の華麗なる共演。作中で、度々、キャサリン峰不二子なの?と、錯覚してしまうスリルと高揚感がたまりません。

さらに、銭形警部が確認した乗船名簿に、モンキー・パンチチャーリー・コーセイの名前が載っているのは、お気づきでしょうか。不二子が咄嗟に名乗ったルパン扮するニップル伯爵という名前は、NIPLU⇔LUPIN(ルパン)を文字ったもの。このように、細かな遊び心が光ります。間違い探しのような仕掛けが、とても楽しい。 

また、峰不二子と銭形警部という、かなりミスマッチな二人が踊りだすという、まさか!が飛び出すユニークさ。私は、銭形が【ひぃ・ふう・みぃ~】とリズムをとるシーンで、毎回クスッと笑ってしまいます。それに、今作は、銭形の勘が冴えわたり、なかなかカッコイイ。また【Society・Elegant】などの言葉に、過剰反応する庶民的な銭形警部の人柄も可愛らしい。詰めが甘いとっつぁんは、ルパン逮捕には至りませんが、それでも、目の付けどころは的確でした。

一方、ルパンは不調だったのかしら…と思えるほどに、今回の仕事の過程は【む・の・う】。最終結果だけを取り出せば、「ナイルの瞳」を手に入れるという目的を見事に果たしたわけですが、あまりにも、間抜けな仕事ぶりに〈天下の大泥棒の名が泣くぜ〉と、喝を入れたくなります。

いずれにしても、ルパンは、【対女性相手】の仕事には、めっぽう弱いという共通点がありそうです。今回の【キャサリンの台詞】にも、ルパンを軽視している発言が散りばめられていますが、第10話のニセ札づくりの作中に出てくる女主人【銀狐】にも、坊や扱いされ、行動を読まれていました。最後は、キャサリンの足元をすくう形で、ようやく鼻を明かしますが、中盤までの展開では、まったくキャサリンに太刀打ちできません。それにしても、キャサリンは、かなりの毒舌家、辛辣です。キレイな花には棘があるように、美しい女性には毒があるようです。

ルパンという人物は、次元や五ヱ門のサポートがあってこそ、持ち味の軽やかにして大胆な【行動力】、キザで衝動的で誇り高い【精神力】、発明のアイデアや閃きなどの【直観力】などの個性が、仕事で十分に活かされるのだと、改めて感じる第14話でありました。

 

最後に…3DCGの映画記念と称して、公式にYouTubeで無料視聴できるルパンの動画がたくさんあがってますね。過去に見損なったルパン三世の作品に触れられる機会が広がるのは嬉しい限り。好みの作品は繰り返し見ていますが、中には、ストーリーが思い出せない作品もあり、とても楽しいです。皆さまも、この千載一遇のチャンスをお見逃しなく!

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

Kohyuzu(こうゆづ☆)