こうゆづ☆の【とおまわり】

令和元年12月に、ブログタイトルを変更しました。心の動くままに、とっちらかったテーマで書いています。

【西洋占星術☆サビアンシンボル】自分の太陽回帰図(ソーラーリターン)を読んでみた

ご訪問いただき、ありがとうございます。Kohyuzuです。

さて、今日は、以前から気になっていた〈太陽回帰図〉をよんでみようと思います。太陽回帰図(SOLAR RETURN)とは、西洋占星術の手法のひとつです。自分の出生図(NATAL CHART)の太陽の位置に、Transit(現在通過中)の太陽がピタリと重なる日をさします。〈1年間の運気の流れ〉をザックリとみることができるものです。毎年、新たな自分が誕生するイメージです。

太陽回帰図のある天体の度数に、Transit(経過)の天体が接近してきたときには、その天体が意味するイベントが起こりやすいといわれています。他にも、アスペクトが絡む場合には、頂点となる天体の度数、ハウスカスプに接近した時には、そのハウスに関連した事柄がテーマになりやすいのだそう。

西洋占星術をご存じない方は、「なんのこっちゃ」という感じだと思いますが、私も基本をかじった程度の身なので、使いこなせてはいないのです。でも、なんとなく、今年は〈太陽回帰図〉を、サビアンシンボルを使って読んでみたいと思ったのであります。ご興味ある方は、この先も、お付き合いくださいませ。

 

サビアンシンボル☆サビはんのご紹介

下の図が、2019年の私の太陽回帰図をサビアンシンボルで現したものです。こちらの画像は、タロット占い師・西洋占星術家、そしてサビアンシンボルのはんこ、名づけて『サビはん』作家の〈吉田結妃先生〉が作製されたものをお借りしています。

    

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サビアンシンボルは、1つのサイン(星座)ごとに、30通り(0-29度)の詩文が付けられているもので、実に360通りに区分けされています。正円を12サイン(星座)で割ると1つのサインが30度になりますね。実に、360個ですよ~。

この360通りを吉田結妃先生は、コツコツと消しゴムはんこで形にされて、2018年、嬉しいサプライズ♡『サビはん絵本』を、出版なさいました。待ってました!

吉田結妃先生の作品は、購入することができます。物販以外にも、ためになる情報満載の先生のホームページ。双子座太陽の鮮やかな身軽さがキュッと詰まった宝庫です。ぜひ、ご覧ください。👉Images of Sabian Symbols | 絵でわかるサビアンシンボル お誕生日10天体のサビアンが無料計算ででます サビはん絵本とサビはんカードも発売中

私も、もちろん、『サビはん絵本』を持っています!先生の絵本を手に入れてからというもの、アストロダイスを、バカの一つ覚えのように〈毎日フリフリ〉して、その日にでた〈サビアンシンボル〉と照らし合わせながら、毎日のように眺めています。ですから、結構、汚れが目立ってきたのですよね。〈そろそろ、新しいのが欲しい〉と思っていたところに、さらに、『サビはんカード』なるものを、作成されたとの情報が。

サビはんの大ファンである私は、もう手に入れるしかない!

今年の8月の誕生日、残り1ヶ月に迫ったわけですが、自分へのプレゼントに、これまで制作されている分のカードを、まとめて購入しようと思います。わーい!楽しみ。

そういうわけで、なんの話であったのかというと、そうそう、太陽回帰図です。せっかくなので、サビアンシンボルにも着目して、読んでみたいと思います。

太陽のハウスとアスペクトをみてみよう

2019年の♌太陽は、8ハウス。太陽と金星は、コンジャンクションで、【25度:砂漠を横切るラクダ】、その先には、火星【30度:開封された手紙】そして、前方には、水星【8度:Bolshevik propagandistを広める人】がいます。4天体も、8ハウスにあるということは、2019年は、まぎれもなく8ハウスのテーマが熱い!ここで、いかに人生の目的である太陽をギラギラと輝かせることができるかが、肝になります。

8ハウスは、本来、蠍座の部屋(ナチュラルハウス)で、特定の人や組織などの関係性の中で、ガッツリ【あいよつ】で組んで、自分を根底から作り直そうとします。そこに、蠍座の支配星(ルーラー)である冥王星の意味も加味されてくるので、【生死・束縛・便乗・0か100か】という、キーワードも意識するとよさそう。より良いものに作り替えるための修復作業、新たに再生するためのヒントを、対峙する相手との密着・真剣なやり取りの中で、学びとっていきます。

太陽のアスペクトは、タイトな金星と、オーブ5度のゆるい火星とのコンジャンクション。そこに、山羊座に鎮座している冥王星が、150度(インコンジャンクト)の訓練といわれる角度で、ジワッと揺さぶりをかけています。〈ちゃんと、見張っているから、8ハウスで目的を遂げよ!〉と。2019年は、オーブがまだ緩いので、影響を感じとるくらい。むしろ、冥王星の影響は、来年・再来年がピークになるでしょう。

太陽回帰図の影響は、誕生日の3ヶ月ほど前から現れてくるといいます。8月生まれの私は、5月のGWの連休明け頃から、8ハウスの影響がジワジワと流れ始めていたことになります。【死なばもろとも】の蠍座の世界。すでに、今月はじめに不意打ちで、やってきました。かなりえぐいです。まだ、オーブは緩いのに、さすがは冥王星

ASC(アセンダント)のサインと支配星(ルーラー)のハウス 

2019年のアセンダントは、射手座【26度:旗手】。射手座は柔軟宮の所属なので、2018年からのテーマを柔軟に、発展・応用していくイメージです。状況に応じて、自由自在に変化させていく。射手座のルーラーは、木星。幸運の星ともいわれますが、幸運限定という訳ではなく、良くも悪くも拡大します。

この木星は、12ハウス(ナチュラルハウス魚座)にいます。射手座26度のシンボルを12ハウスで拡大発展していくイメージです。魚座は、12サインの最後。〈人生の集大成・成果を回収する場所、魂の在り方・資質を完成させる〉というサインです。まさに、スピリチュアルの世界。秘密の隠れ家のような場所なのです。

この12ハウスを膨らませることからスタートして、発展させていくのが、2019年の私のASC〈事始めスタイル〉ということになります。

射手座【26度:旗手】のサビはんは、大旗を掲げて、前のめりの姿勢。なにやら、自分の思想を宣言している、革命家のようにみえます。射手座はそもそも、哲学的なものに関心が高く、理念をしっかりと掲げて、自己主張をしていくサイン。ディベート好きなイメージです。8ハウスにある【太陽25度:砂漠を横切るラクダ】は、一人でなんでもやりたがる独立独歩なサビアンシンボル。

独りで集中してやってきたことを、今度は『これが私の思想だ!』といわんばかりに、堂々と主張していく。井の中の蛙が裸の王様になりながらも、果敢に自分というものを試していく。燃えよドラゴン!射手座は、闘魂が似合う。スピリチュアルの世界観を、自分なりの形で世に出していく。〈実際性・現実性〉というのがキーワードになりそうです。

MC(社会的立場)のサインと出生図のハウス

2019年のMCは天秤座【15度:環状の道】、出生図では9ハウスに位置しています。つまり、ASC射手座【26度:旗手】で誕生する生命の輝きは、9ハウスのテーマで収束・回収することになります。スピリチュアルを高尚な哲学に落としこむ、それも〈死なばもろとも〉8ハウスのやり方で!ということになりそう。極めてシンプルにいうならば【どっぷりはまって、落としこむ】ということでしょうか。

天秤座【15度:環状の道】のサビはん、もう、可愛すぎます。私、こういう抽象的な絵が好きなんです。埴輪とかこけしとか、凹凸のすくないもの。千と千尋に出てくる〈かおなし〉とか、もののけ姫に出てくる〈木霊〉とか、一筆書きで書けそうな、とても単純なモノが好き。感情が子どものまま成長しきってない…見てるだけで癒される。

この画の人物は、まさしく環状の道をクルクルと回りながら、楽しそうに歩いています。円形なので、自分の到達地点がどこなのか、具体的には分かっていなそう。でも、繰り返し繰り返し同じ道を歩くうちに、少しずつ違った景色がみえてくる。同じ道を歩いているようで、その道が全く同じものではないことに気づく。

のん気に楽しそうに歩いているだけなのに、いつの間にかゴールにたどり着いていた!そのようなイメージが浮かんできます。私の苦手なコツコツを、まずは、ルーチンワークにして取り組むことが、2019年のMCに辿り着く道程に、必要不可欠な作業のようです。【どっぷりはまって、コツコツ集中、規則正しくやり遂げたならば、いつのまにか到達していた】という感じでしょうか。やるっきゃなさそう。

しかも、MCに対して木星土星がそれぞれタイトに、60度(セクスタイル)と90度(スクエア)の角度をとっています。土星は、ルールに厳しい師匠のような存在ですが、【山羊座15度:病院の子ども病棟にあるたくさんのおもちゃ】のサビはんは、一見、ほのぼのしています。しかし、実際には、小児科という場所はルールあり、制限ありの範疇で、子どもにとっての豊かさや遊びを追求していくイメージをもちます。

小児科の子どもたちは、病気と闘いながらも、懸命に遊びます。勉強もします。医師や両親に本音を隠して、年齢以上に立派にふるまって見せたり、幼子のように奔放になったり、その時々で必要なケア、教育、指導は、百人百様、非常に変化に富んだものです。こどもに対する教育の在り方を、〈おもちゃ〉という遊びの道具を通して体現できないだろうか…と探っている、そのようなシンボルではないかと思います。

「子ども」と「教育」と「遊び」というのが、土星のキーワードになりそうです。これは、そのまんま還暦を迎える頃までに、私が体現したい世界のひとつでもあります。ちなみに、山羊座の支配星である土星は、出生図の6ハウスにいます。6ハウスは日常的な労働(家事・育児など)と健康の部屋です。6-12のオポジションの関係で、日々の労働の目線を通して、ひっそりと計画を育てる。そのような図が浮かんできました。

よって、今年は、60歳の未来を想定した〈仕掛け〉を、忘れずに意識し続けること…が鍵になるのかもしれません。土星先生の年齢域まで、生存していれば、なんとかなるのか?やるならやらねば…!

 

月は、どうしてる?

月は、安心・安全を自然と要求するサインです。新しさより既存の居心地のよさに重点がおかれます。この自分の人格ともいえる月が安定している人は、【充足感】が非常に強い人だといえます。保護が行き過ぎてしまうと、防衛機能が固定化して、幼稚さ、身勝手さを増強することにもつながります。月には〈適度に〉旅をさせよ!です。

私は、月をイメージするときは、子宮の中でスクスクと母の栄養を十分に与えられて育つ胎児のことを思い出します。構造上、一方的に恵みを享受する存在。胎児は無意識・無自覚に、外側にいる人間、父であり母であり、家族であり、友人であるものに、多くのメッセージを発信しています。女性の体内に生命が宿る…ただ、それだけのことで、実に多くの人を巻き込み、実際に在るのにない(直に触れることはできない)状態から、様々なことを、与え続ける存在になるのです。

2019年の月は、3ハウスにいます。【魚座13度:博物館にある刀】渋い…一転して、ものすごく渋い画。魚座のルーラー海王星は、月とお隣様。オーブ5度のコンジャンクション魚座の18度です。出生図では、海王星は11ハウスにいます。

サビはんで描かれているのは、日本刀でしょうか。刀は武士の象徴であり、権威やプライドあるいは家柄のようなものを彷彿させます。博物館に展示されるような刀といったら、なにか特別なお役目や役割があったはずです。過去には、実際的に役立ち、今現在でも、その精神は息づいている。未来は、分かりませんが、現時点で刀は、多くの人から関心をもたれ、認められる存在のようです。

何世紀にもわたって、認められてきた刀であるのなら、その時々での振舞いや立ち位置も、自分が望んだというよりは、周りに認められ望まれた立場で、果敢に挑戦し、獲得し続けてきたものなのかもしれません。

刀の未来をどのように受け取るのか、維持し続ける?はたまた、付喪神のような存在にしてしまう?それは、『自分の月であるならば、自ずと結論は、わかっているのでしょ?』そのような声が、聞こえてきそうです。

3ハウスのナチュラルハウスは双子座。『ちょっとそこまで散歩しながら学んでくるわ!』と言って、出かけては、短時間で戻ってくるような日常の繰り返し。潔よい学びを海王星【18度:巨大なテント】と手をつないでやっている。とても楽しそうです。なんといっても、広大なテントという秘密基地のような場所、日常と区切られた非日常空間では、なにをやってもいいのです。

このテント、個人的には、とてもピンとくるものがあります。山登り、そろそろ再始動なんじゃないの?と語りかけているような、あるいは、作りたい願望のものを手始めに近くの公園でやってみたら?と誘われているような、夢と希望を語りかけてくる。

月のアスペクトと進行の月と

さて、月と海王星アスペクトだけでは、非常に心もとない感じです。ただの〈夢みる夢子ちゃん〉で終わってしまいそう。他に、アスペクトはないか見回してみます。

ありました!12ハウスの木星90度と1ハウスの土星60度。オーブも2度の範囲内。土星は、緩いオーブのお隣さん、山羊座冥王星【22度:敗北を優美に認める将軍】を予備軍に備えています。『あら、そろそろ引退なのですか?』と幕引きを語りかけてきそうな雰囲気が出ています。

ところで、サビはんの画中の将軍は、一体、どこにいるのでしょう。宇宙空間?それとも、棺?家?例え、どこにいたとしても、魂が次の行先を知っているよ…と語りかけてくるような…とても象徴的な画のように、私にはみえます。

将軍は、目をつぶっていて、顔には少し影がかかっていますが、真っ白な軍服と白髪白髭の明度の対比が鮮烈です。独壇場の権威的な場所で手腕を奮うのは、もう終わり。『次のステージに行きまっせ…』と、【敗北】という言葉とは裏腹に、ある意味、あきらめの良さ、引き際の良さなどを感じさせる【展望】を見据えた1枚です。

新たなステージに向けて、将軍の意図がゆっくりと伝わってくる。夢追い人から現実的な目標へ、実践的な動きへと導かれることを、月がどこまで受け入れるのか、試されています。

最後に、私の内面・精神的な安寧をあらわす〈進行の月〉をみてみます。2ハウスにいる進行の月、今、この瞬間は、なんと出生図の8ハウス冥王星と〈ドンピシャ・ピタリと〉オポジションの関係になっているでは、ありませんか!『なんとなく、太陽回帰図を読みたい…と思った』この〈なんとなく〉の無意識からの声は、まさにこのアスペクトが影響している所以なのでしょう。

1年ぶりに、占星術に触れて、このような偶然の驚きに出会ってしまうと、やっぱり占星術は、面白いなぁと、つぶやかずにはいられない。占星術の読みには、〈アート的なセンスが必須だ〉と、私は常々、思っている。私は、占星術を仕事にするのは、早々に断念したけれど、特技として身につけることは、今後も細々とやっていこうと思う。

そういう秘めた想いを【再確認】した、今日という日でありました。楽しかったな。

想像以上のビックリするほどの、長文になってしまいました。面白さにハマると、ついつい筆が進んでしまうのが、私という人間なんだわ…と、そろそろ自覚しよう。8ハウスの太陽と一緒にいる星たちのサビアンシンボルを読んでいないことに気づいていたのですが、結構、象徴的な度数なのですよ。なので、自分の中でもう少し大事に育ててみようかと思います。

最後までおつき合いいただいた奇特な方!本当にありがとうございます。西洋占星術家の中には、案外、太陽回帰図の影響は少ないので、読まない…という方も、お見受けします。私は、太陽回帰図は、今の等身大の自分を〈ザックリ〉と知るきっかけを作ってくれる、案外、自分にとっては、現状を体感しやすい天体図になるのではないかと、考えています。なんといっても、腑に落ちる感じがありますので…。

普段、読まないという方も、ぜひ、読んでみてください。新たな発見があると思いますよ!

 

本日もお読みいただき、ありがとうございます。

 

Kohyuzu(こうゆづ☆)