こうゆづ☆の【とおまわり】

令和元年12月に、ブログタイトルを変更しました。心の動くままに、とっちらかったテーマで書いています。

いつもの散歩道☆鳥と犬と人と。これだけは知っておきたい!「なぜ、なくの?」カラス編

Kohyuzuです。今日は春分です。季節の変わり目、昼と夜の長さがほぼ同じになる時期だといわれていますね。占星術では、新たな1年がスタートする【始まり】のとき。猪突猛進を地でいき、行動ありきの勇者といわれる牡羊座に切り替わる日です。目的を定めてチャレンジするのに、よい時期だそう。寒さも和らいで、(花粉さえ飛んでなければ…)お花見に、散歩に、外出が楽しみな季節です!


犬と散歩をしていると、池のほとりにくつろぐ鳥たちの警戒が伝わってくる。犬たちが進む分だけ、チョコチョコッと離れていく鴨たち。その健気さに胸キュンしてしまう。鴨は、わりと慎重である。そして、パートナー思いの心豊かな鳥だと思う。

犬たちは、すっかりおじいちゃんになった。動くものに対して、素早く反応するのが、美徳のような犬だったのに、今年に入って、一気に、周りに無関心になった…というより、気づかないのだ。以前ほど、鳩の群れにダイブすることもなくなった。それでも、たまには「バウッ」と、勢いにまかせて突っ込むことがある。その仕草に、血の気が盛んな気質も、完全には消えていなかったのね…と、つかの間安心する。

逃げ足が遅いのは、圧倒的にスズメである。かなり接近するまで、マッタリとくつろいでいる。リードで、犬たちをコントロールしなかったら「あんたの命、危ういよ…」と思う場面に、何度、出会ったことか!〈血を見るのは、わたしゃ、ご免だよ。〉

さて、今日は、鳥たちの中でも、住宅街を縦横無尽に飛び回る、【カラス】について、考えてみたいと思う。カラスは、鳩やスズメと同じくメジャーな鳥で、鳥に詳しくない私でも、知っている鳥の代表格である。皆さんは、カラスと聞くと、どういったイメージを抱くだろうか。

カラスについて、考えてみる

すぐに思い浮かぶカラスのイメージ

  • 真っ黒である
  • よく鳴く(音域が広いイメージ、ボリュームある音量)
  • 意外と仲間思い(仲間を呼び寄せる)
  • 光っているもので、遊ぶのが好き
  • ゴミ漁りの達人

 

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なぜ、黒いの?

カラスの黒さについては、様々な神話があるようだ。フクロウとカラスが天敵である話、太陽の日焼けにより焦げてしまった話、太陽神の使者として活躍したギリシャ神話まで、なかなか興味深い、独創的なエピソードが並んでいる。たくさんの逸話は、カラスが、いかに人と密接に、結びついてきたかを、物語っているようだ。

カラスは、元来より「チロシナーゼ酵素と「メラニン」タンパクの粒子を多く持つ、個体なのだという。この二つが反応して、黒色を産みだすそうな。人間でもおなじみ、シミの素となるメラニン。カラスの黒色は、それは、見事です。中には、突然変異で真っ白な「アルビノ」、クチバシだけが黄色の「キバシカラス」、全体がグレー色「ハイイロカラス」なんていう、カラスもいるようだ。みたことがある人は、かなりラッキーかも。私も、みてみたい。

 

なぜ、鳴くの?

鳥は、もともと、「地鳴き」、「さえずり」いった異なる音域のメロディーを、コミュニケーション(警戒音・ご挨拶・Help Me!など)によって、使い分けているという。鳥は、【鳴管】と呼ばれる発声器官をもっていて、カラスのようにスズメ目に属する鳥は、鳴管が発達していることが分かっている。カラスの鳴き声が、大空によく響き渡る所以である。

カラスも、ヒトと同じように、性別で音声が異なるという。オスの方が体型・骨格が大きく、気管が長く、太い。くちばしの長さや舌も大きいので、低音がよく響くという。初めて、カラスの口の中をみたとき、口の中まで【真っ黒一色】で、衝撃をうけたのを思い出す。子どものときは、ヒトと同じように、ピンク色をしているそうだ。

カラスは、「よく鳴いて、おしゃべりだなー。」と思っていたが、個体により、鳴き声が微妙に違うのだ。仲間に自分の位置を知らせて、お互いに聞き分ける能力、やはり識別能力に、非常に長けていることが伺える。遠くまで響き渡るカラスの美声。少し、うらやましいぞ。

光るものに反応するって、本当?

カラスの目の構造は、黄色(半透明)を認識しにくく、光るものは認知しやすいようにできているらしい。光るものは固形物、つまり、硬くて触れられるもの、と認識しているのだという。カラスは賢いので、経験則で覚えている可能性もありそうだ。

しかも、その光るものをめがけて飛んでいく行動そのものには、【遊び】の要素がふくまれているのだという。その好奇心旺盛な姿勢が、知能の発達に大きな影響を与えているのかもしれない。確かに、ペットボトルをつついたり、転がしたりしている姿や煙を浴びるかのように、煙突の上でモゾモゾしている姿をみかけたことがある。

個人的には、〈光っているもの〉といえば、学生時代の恩師Ⅰが、カラスに追われていたのを思い出す。いつも決まって、Ⅰ先生だけが、絡まれていた。その頭は【ピッカピカ】に輝いていた。他にも、毛髪が薄い先生はいたが、ねらわれるのは、御光の如き【頭頂部】をもつⅠ先生のみ。カラスの識別能力に、感心したエピソードである。カラスは、先生の頭と遊んでいたのだな。懐かしい…。

ゴミを漁る理由

住宅街では、ゴミ漁りをするカラスの姿は、もはや日常茶飯事だ。カラス自身は、ゴミを漁っているという認識ではなく、あくまで、食べ物を探しているだけだ。それだけ、ヒトが出すゴミの中には、【食べられるもの】が含まれているということであろう。

カラスは、別名【スカベンジャー】とも呼ばれている。生物の死体を処理するからだ。つい先日、ウミネコの屍に、カラスが張り付いているのを見たばかりだ。羽毛だけを残して、すべてをきれいに分解・処理して、地中に還してしまう。生態系の成り立ちに、自然、大きな貢献を果たしているのだ。さながら、生ゴミ処理機のようである。

ヒトが、残した食材をきれいに掃除してくれているカラス。ただ、散らかしているわけではないのである。つまり、ヒトが可燃ごみに、【食べられるもの】を入れさえしなければ、カラスはゴミを散らかす必要もないわけである。思いもよらない形で、カラスにマナー・教訓を、突き付けられたのであった。

 

最後に

実は、カラスも、犬たちをかなり警戒する。エサを食べている最中でも、犬との距離を絶えず測っている。とても賢い鳥だ。少なくとも、犬がテリトリーに入る前に、その場から離れることを、潔しとしているようにみえる。犬たちが、絶対に届かないような場所に飛び移り、しばらくは、ジッとこちらの様子をうかがうのである。

気は、あまり長くないようで、犬たちが同じ場所でグズグズしていると、うらめしそうに、その場から飛び去る場面に、幾度も遭遇したことがある。カラスのように、鋭いクチバシを持ち、機動力・判断力に長け、怖いもの知らずのように見えても、【犬は恐れるモノ】という認識のようなのだ。

やるじゃん!我が家のシニア犬。まだまだ、猟犬として認められているのかも…。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

Kohyuzu(こうゆづ☆)